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リリなのinボクらの太陽サーガ
表裏
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「あ、疑問に思っちゃった? 実は古代ベルカのユニゾンデバイスを製作しているから資料が欲しいと本局に要請した所、なぜかユニゾンデバイスに関するデータが豊富にあったの。私も流石に変だと思って、どうしてこんなにあるのか尋ねたら、無限書庫の開拓が進んだ事で本局はユニゾンデバイス製作技術の復活を考えて資料とかデータとかを既に集めていたらしいわ」

「あ、そうだったんか……。てっきりどっかの違法研究所でデータ収集したものかと思ったけど、どうやら違うみたいやな」

「それについては少々断言しかねますね。ただ、本局側でも一応検閲は行っているはずなので、出所不明ではありますが大丈夫でしょう」

「あの……シスター・シャッハ? 不安になる事を仰らないで下さい……」

「ふぇ? 私は不安になる資料を使って作られたのですか、マイスター?」

「ちゃうちゃう。それにもしそうだったとしても、ツヴァイが私の大事な家族の一員やって事に変わりはあらへんよ。とりあえず末っ子が不安に思いそうやから、この話はお終い!」

せっかくツヴァイが誕生してめでたい話を、わざわざ暗くする意味も無いもんな。それがわかってくれた事で、カリム達もこの話を変に蒸し返さない様にしてくれた。

「ところで話は変わるけど……地上本部に地球産の質量兵器と局員ではない兵士や魔導師が多数配属されているのは、もうご存知かしら?」

「本局でもそれなりに話題になっとるから、一応知ってるで。あれって、マキナちゃんや王様達が所属しているPMCのやろ? ファーヴニルの件をきっかけに繋がりを持った地上本部と帝政特設外務省が活動の許可を与えてるから、本局上層部としては違法と言いきれなくて頭を抱えとるようや」

「ええ。皆さんが知っているように管理局法では質量兵器を禁止しているけど、質量兵器を使って収入を得ている管理外世界の企業が、こうして次元世界に進出して来た前例がまず無いの。本局は強力な魔導師を抱えてるならせめて質量兵器だけでも規制して欲しいと要請したけど……彼らが回収した“裏”が関わる情報を暴露されるのを恐れて、逆に何も言えなくなってるみたい」

それは自業自得としか言えへんなぁ。ま、PMCは付き合い方次第で敵にも味方にもなるんやから、変にいちゃもん付けるより上手く接した方が余計ないさかいを生まなくて済むと思う。

大体あの組織には……あまり本拠地に居ない噂を聞くけどマキナちゃん、常に冷静沈着なシュテル、少々頭が残念だけど純粋に強いレヴィ、まだ私では勝てないだろう王様ことディアーチェ、私達が束になって挑んでも返り討ちにする最強存在ユーリがいる。他にも管理局のやり方に疑問を持つ人や、怪我などで引退した元局員か元騎士、巷で有名な傭兵、冤罪を証明された魔導師、違法研究所で救出された被検体と
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