アインクラッド編
74層攻略戦
久方振りの共闘を 05
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僕たちならよっぽどじゃない限り逃げられるよ」
「あなたたちは本当に緊張感がないですね」
「緊張と萎縮は別物だよ。 それとも何もしないで帰る?」
「……いえ、開けてみましょう」
僕の挑発が効いたのか、あるいは攻略責任者としてのプライドか、アスナさんは迷いを払うように首を振ると、転移結晶を取り出した。 それに倣ってキリトも転移結晶を片手に持ち、握り込んだ拳を扉に当てる。
ボス部屋の扉を開ける動作に筋力値の高低は関係ないけど、いつもの癖で僕ではなくアマリが扉を押す係だ。
キリトとアマリ。
このパーティーに於ける筋力値自慢の2人が扉を押すと、扉は滑らかな動作で開き始める。 ある程度まで開けば後は自動で開くのでそれに任せ、キリトとアスナさんは緊張の面持ちで、僕とアマリは逸る気持ちを抑えながら開放を待った。
部屋に入ると、回廊の光すらも侵食しかねないほどの暗闇の中、ボッと二つの青白い炎が上がる。 それに連続していくつもの炎が灯り、次いで一際大きな火柱が上がると部屋全体が薄青い光に照らされて完全に視認できるようになる。
「ふふ」「あはー」
同時に笑った僕とアマリに呼応したのか、遂に74層のボスがその姿を現わす。
『The Gleameyes』 意味は多分、『輝く目』。
その名に負けない青く輝く瞳を見て、狂人2人の口角が持ち上がったのは言うまでもないだろう。
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