第十九話 夏ですその一
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タキシードの人ですね。
「あの人」
「カーネル=サンダースね」
「あの人の呪いらしいのよ」
また随分と訳のわからない呪いだと思いました。聞いていて。
「呪い!?」
「私達が産まれる前だけれどね。その日本一の時よ」
「その時ね」
随分と遡るものです。
「そう、その時。皆で道頓堀に飛び込んでいて」
「ええ」
これはもう恒例行事になってるっぽいです。阪神が優勝したら道頓堀に飛び込む。何故そうするかわからないですけれど皆します。あの汚い場所に。
「その時にケンタッキーのおじさんも一緒に入れたらしいのよ」
「えっ!?」
「嘘でしょそれ」
皆信じようとはしませんでした。当然です。阪神には全然関係ないですから。けれど話している彼女は真剣な顔で話すのです。
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