第四十話 明石大尉!元ネタは日露戦争のあの大佐さん!!その十七
[8]前話 [2]次話
「それで粗末に扱うな」
「さっさと返せ」
「だから魚が喋るな!」
「ナチュラルに作者が好きな杉田智和さんと緑川光さんの声で喋るんじゃねえ!」
「魚が豪華声優さんかよ!」
「アニメかの際が楽しみだな!」
本当に杉田さんと緑川さんにはレギュラーになって欲しい。
「ったくよ、生物の原理まで無視しやがって」
「鮒はもううんざりだぜ」
「というか琵琶湖鮒多過ぎるだろ」
「どれだけいるんだよ」
「当たり前だ、だから鮒寿司もあるのだ」
人魚が悪態をつく二人に言った。
「当然のことだ」
「ちっ、当然かよ」
「鮒ばかりがかよ」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だから文句を言うな」
「鯉こく好きなんだけれどな、俺達」
「鮒寿司って作るまでに時間かかるからな」
「それに高いしな」
「だから食うなら鯉だろ」
「この仕事終わったら鯉食うか」
「あと杉原杏璃さんな」
この人のことも忘れない。
「芸術鑑賞だ」
「DVDでのサービスが凄いんだよな。あの人」
「だから楽しみだぜ」
「で、カウントした魚はな」
「とっととな」
かなりぞんざいに扱って言うのだった、カウンターを通して湖に放り捨てつつ。
「こうしてな」
「ほれ、帰してやったからな」
「傷もつけていないんだからな」
「感謝しろよ」
「うるせえ、馬鹿」
「今度こそ負けろ」
悪態に悪態で返す魚達だった、そして二人もまた言う。
しかしだ、その二人に対してだった。瞬と明石は。
様々な魚達を釣ってだ、こう話していた。
「大将、魚に貴賎はありません」
「同じ命ですね」
「私達とです、そして」
「その釣った魚達はですね」
「粗末に扱ってはなりません」
決してというのだ。
「命ですから」
「その通りですね」
瞬も明石のその言葉に頷いた。
「命は」
「はい、決してです」
「粗末に扱うことなく」
「釣ってもです」
「食べないのならですね」
「傷つけることなく」
このことも肝心だった、明石にとっては。
「的確に釣ることです」
「その通りです」
「釣りもまたスポーツです」
確かな声でだ、明石は言った。
「スポーツならばです」
「スポーツマンシップを守り」
「毒なぞ流してはなりません」
「えっ、駄目なのか!?」
「俺達これから痺れ薬出そうとしてたんだけれどな」
ジャスティスカイザーの二人は実際に痺れ薬を出そうとしていた、黒いガラスの瓶には髑髏と二本の交差した骨が描かれている。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ