第四十話 明石大尉!元ネタは日露戦争のあの大佐さん!!その十四
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「太宰治さんだってそう言ってたしな」
「親が負けるとわかっている戦争についていかない子供がいるか」
「そういうものだろ」
「太宰治さんだって決して卑怯じゃなかったんだよ」
「この人もそうだったんだ」
「色々なことがあった人だけれどな」
何度か自殺しようとして実際に自殺しその中で何度も心中しようともしていてその考えは甘ったれているとも言われているがだ。
「ことあの戦争については太宰さんの言う通りだろ」
「あの戦争にしてもな」
「決して恥ずかしいことじゃないしな」
「そうした時代でそうした戦争だった」
「吉川英治さんも然り」
「それもまた正義なんだよ」
二人は真面目にだ、二人で話した。
「俺達だってそう思うぜ」
「読者に無理強いは言わないけれどな」
「俺達はこうした考えだ」
「ついでに作者もな」
「とりあえずそういうことでな」
「話はしておくぜ」
吉川英治さんと第二次世界大戦についてだ。
「あの人のキャラクターの傾向と一緒にな」
「このことも話しておくぜ」
「で、話を戻して」
「あの宮本武蔵さんはか」
「そう、かなり創作だから」
もっと言えばほぼ全てかも知れない。
「出身地も違うらしいし武蔵さんの人柄もね」
「相当違ってて」
「あと佐々木小次郎さんもな」
「実は相当違ってて」
「巌流島の時お爺ちゃんだったって話もあるな」
「諸説あるのよ」
武蔵とその周りについてはだ。
「そこは」
「らしいな、あの人も」
「作中では美形ライバルだけれどな」
「実際はな」
「違うかも知れないんだな」
「少なくとも吉川英治さんは小説家よ」
だからというのだ。
「あの人の好みはどうしてもね」
「作品に出てるか」
「それは事実だな」
「司馬遼太郎さん以上に出てるわよ」
吉川英治という人のそれがだ。
「正義感が強くて爽やかなのが好きなのよ」
「真っ直ぐでな」
「純粋な人がな」
「司馬遼太郎さんは結構ね」
この人はというと。
「歴史家的な表現に徹してて」
「かなり公平な」
「そうした見方だよな」
「そう、個人的に嫌いなキャラでもね」
例えば山内容堂である。
「公平に書いてるでしょ」
「だよな、確かに」
「あの人の場合はな」
「結構作中でソ連を叩いてるけれどな」
「あと日露戦争後の日本な」
日本の他の時代については好意的だがだ、その頃の日本だけはかなり批判している、当時に生きていた人なので感情が出ていてしかも敗北したから言っていたのだろうか。
「その辺りはそうだけれどな」
「それでもな」
「あの人は公平だよな」
「そうした見方に徹してるな」
「まあこの作品の作者は違うけれどな」
「作家としての質もな」
吉川英治さんや司馬遼太郎さんと比べて
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