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第一章
プレゼントも困りもの
蓮美優子は小柄な可愛い娘である。黒髪を奇麗にセットしており大きめの目の光もはっきりとしている。その目が結構優しい感じだ。
小柄だがスタイルはいい。そんな女子高生である。
その彼女には今悩みがあった。それは。
「今日も来るのかしら」
自分の教室で席に座りながらクラスメイトに問うその顔は困ったものだった。
「やっぱり」
「来ない訳ないわよね」
「ねえ」
「絶対にね」
これが周囲の意見だった。
「っていうか彼それが生きがいだし」
「その為にアルバイト二つ掛け持ちしてるからね」
「そうそう」
「そこまでしなくてもいいのに」
優子は困り果てた顔で言うのであった。
「そんなに毎日毎日」
「新聞配達にスーパーでね」
「二つのバイト掛け持ちでお金稼いでるからね」
「もうやれるだけね」
「だからそこまでしなくていいのよ」
優子の困り果てた顔はそのままであった。
「本当に」
「じゃあどうするのよ」
「あんたとしては」
「どうするって言われても」
また困った顔になる彼女だった。
「どうしたらいいのよ」
「どうしたもこうしたもないでしょ」
「はっきり言って」
困っている優子とは正反対に周りの言葉は冷静である。所詮は他人事であるので客観視しているとも言えるだろうか。
「あんたもう彼の気持ちわかってるわよね」
「それは」
「ええと、それは」
それを言われるとだった。弱った顔になる優子だった。困惑した顔が困ったものになる。しかし結局のところ悩みの源は同じであった。
「何ていうか」
「はい、わかってるのならね」
「選択肢は二つよ」
「どっちかよ」
周りは彼女に決断を突きつけてきた。
「どっちにするの?」
「まあ私達にしてはね」
「現状維持もいいけれど」
ここで周りはにんまりと笑う。その笑みにははっきりとした根拠もあった。
「毎日お菓子食べられるし」
「それも日替わりで」
「これはいいことだけれどね」
「いいことだっていうのね」
「勿論」
「その通りよ」
周りのにんまりとしたその笑みはそのままであった。
「だって私達スイーツ星人だからね」
「そうよね」
「女の子は皆スイーツ星人」
「だからなのよ」
勝手に宇宙人にさえなっていた。
「だからこっちとしては有り難いと言えば有り難いけれど」
「今の展開はね」
「優子はそうじゃないの」
「太りたくないのよ」
本音を見事なまでにダイレクトに言う優子だった。
「はっきり言ってね」
「太りたくないの」
「それでなの」
「そうよ。太りたくないの」
また言う優子だった。
「ダイエットには気を使ってるのよ」
「けれど優子っ
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