【IS】もしも一夏が疑り深かったら
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なって思えば、あれは俺が我慢できずに喧嘩に乗るのを待っていたのではないだろうか。だとしたら、やられたものだ。
(舐めるなよ、世界。俺は疑り深いんだ……うっかり気付かないなんてことはそうそう起こさないぞ!)
「ちょっ……パーフェクトスルーですの!?さっきから何かブツブツ言ってますけど!人の話を聞きなさい、ちょっと!!」
(そもそも束さんが一番怪しいんだよな。音信不通のままずっと過ごしてるけど、箒が俺のクラスに入ったことを知らないなんてあの人に限ってあり得ない。絶対何か関わっている。作為的なものを感じる……!!)
「人の話を聞きなさい!!ねえ!?お願いですから聞いてくださいませ!!」
今日も明日も、一夏は作為的なものを感じながら毎日を過ごす。
……ちょっと考えすぎじゃないか?
こっからオマケ三連撃。
@アラスカ条約を察しすぎたら
「山田先生、質問があるんですけど……」
「はい!何ですか一夏くん?」
一夏は、とりあえずアラスカ条約を見て気になる項目を指さした。
「ここ、ISは軍事転用禁止って書いてありますよね?」
「はい、そうですね!」
「でもISの管理と開発ってもっぱら軍がやってるイメージなんですけど……なんか俺の知らない間に日本の自衛隊も軍になっちゃってるし。軍がIS開発してたらそれって軍事転用とほぼ同じじゃないですか?」
山田先生の笑顔がカチンと固まった。
「しかも条約にある『ISの情報開示と共有、研究のための超国家機関を設立』ってあるのに、なんでEU圏ではIS開発競争で内ゲバ起こしてるんですか?IS開発の技術共有してないんじゃ……」
「それは、その………」
「というか、そもそもこの条約にある超国家機関って何ですか?学園は研究機関じゃないし、国際IS委員会の事でもないですよね?」
「そ、そうですけど……しょうがないんです!おもちゃを手に入れたら使いたくなるのが人間なんです!そしてこの条約はそんな人間が集まって作ったもので、条約違反かどうかを決める第三者機関がないんです!!」
「条約ガバガバじゃねえかっ!!」
世界も正解も、少年が思っている以上にいい加減だった。
A世界平和について考える
「山田先生、質問があるんですけど……」
「はい!何ですか一夏くん?」
一夏は、少し気になることがあって山田先生に質問した。
「あの、IS登場で軍縮が進んだから世界は平和になったんですよね?」
「そうですよ!」
「ってことは、世界的にIS関連以外の軍需産業が規模縮小を余儀なくされて、確実に無視できない単位の人や会社が行き場を失ってますよね?」
「………何割かは、IS関連に。何割かは他者と合併して存続。残りは……IS景気の時代
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ