蛇姫の猛攻
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一言が気になった。
「レオンの魔法・・・だと?」
「うむ」
ラクサスの問いに頷くジュラ。彼は視線を一度オルガに向ける。
「“氷の神”を知っておるな?」
「1年前に出回ったあの噂のか?」
「うむ。実はその正体はうちのレオンだったのだ」
「!!」
オルガは1年前に大陸にその名を轟かせた“氷の神”の正体に言葉を失う。ラクサスは1年前は凍結封印されていたため、何がなんだかわからずにいる。
「レオンは魔力を溜めるのが決して上手くはない。むしろ下手な分類に入るとワシらは思っておる。だが、奴はそのすべてを覆すパワーを秘めておる。恐らく、ワシのパワーの倍近くは出せるだろうのぉ」
「あんたの・・・倍?」
ジュラの力は誰の目から見ても高いことはわかる。それに3日目のMPFの数値8544は驚異のパワーと判断していいだろう。それなのに、彼は自分より仲間であるレオンの方が強いというのだ。
「フッ。そりゃあおもしれぇじゃねぇか」
オルガはジュラの発言を聞き笑みを浮かべる。すると彼は両手を体の前に持ってきて黒雷を溜めていく。
「氷の神・・・奴は氷の滅神魔導士って話だったな」
「そうだ」
「俺は雷の滅神魔導士だ。俺と氷の神、どっちが強いか、あんたに比べてほしいね」
オルガはジュラに放出するための魔力を高めていく。しかし、ジュラはそれを見ても全く動じていない。
「どうだい聖十の魔導士。防ぎきれるかな?それとも、氷の神なら防げるが、俺の方は防げねぇっていうのか?」
「いいだろう」
オルガはジュラの承認がもらえると笑みを浮かべる。
(こいつ・・・おっさんを罠にはめた)
ラクサスはオルガが自分の魔法を喰らわせるために挑発したのだと分かり、そう思っている。オルガはこの一撃でジュラを沈めようと考え、自分の持てる限りの力を両手の平に集中させる。
「いくぜ!!雷神の・・・荷電粒子砲!!」
オルガの強烈な一撃。その威力は高く周囲に電流が走る。そしてそれが放たれたジュラの真後ろにあった時計台は綺麗に撃ち抜かれていた。
ドゴォン
だが、それはジュラを倒すには至らなかった。
「なっ!!」
『『『かぁーーーーっ!!??』』』
オルガの雷をものともせずに、逆に彼を地面にめり込むほどに叩きつけるジュラ。その光景を見たチャパティ、ヤジマ、マトー君の3人は目玉が飛び出るほどに驚愕したようです
「確かに力はある。だが」
ゆっくりと降り下ろした手刀を上げていくジュラ。そこから見えたオルガの顔は完全に白目を向いており、戦闘の続行不能を物語っていた。
「レオンは主の数倍強いぞ」
「「「「「オオオオ
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