蛇姫の猛攻
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いるのだろう。
「待っててね♪シ・リ・ル・ちゃん!!」
「う・・・うん・・・」
内心一瞬で負けてしまえとか思ったけど、どっちが勝っても戦わなきゃいけないんだから俺は応援はしない。友達とはいえども一応敵だから。倒すぺき敵だから。
「ふーっ・・・よし!!」
レオンは先程までの戦いで乱れた呼吸を整える。そこから1度失敗してしまったブレスの体勢へと移行していく。
「氷神の・・・・・」
高まっていく魔力。さっきのパンチと同じように空気が冷えていく。まるで冬の山の中にでも迷い込んでしまったかのような寒さだ。それだけレオンの魔力が高いということなんだろう。
「怒号!!」
放たれた黒い冷気のブレス。それは一直線に敵であるソフィアに向かって飛んでいく。
「これだけ威力があると、返されたら一発だもんね!!」
ソフィアは手のひらに魔力を集中させ、向かってくる攻撃を跳ね返そうとする。
そしてブレスがソフィアの手のひらに当たったと思った瞬間・・・
「きゃああああああ!!」
ソフィアが一瞬のうちに黒い冷気に飲み込まれた。
『『『なーーーーーっ!!??』』』
レオンの強力なブレスを受けさっきのグラシアンさんのように建物を突き破りながら吹っ飛んでいくソフィア。ようやく止まったかと思うと、彼女はボロボロの姿でうつ伏せに倒れていた。
「ど・・・どうせなら・・・シリルちゃんにやられたかった・・・」
起き上がろうとしながらそう呟いたソフィア。しかし、彼女は力尽きてしまい、ガクッと首を落とし気絶してしまう。さらには俺の服がゴスロリから元の状態に戻ったから、完全に倒されたのだと確信を持つことかできた。
『またしてもレオンだぁ!!シリルたんの“雲竜水”さえも跳ね返した返し魔法をものともせず、一瞬のうちにソフィアを倒してしまったぁ!!』
あまりの光景に呆然としていると、レオンは大きく息を吐き俺の方を向く。
「やっとここまで来れたよ・・・シリル」
彼は不敵な笑みを浮かべ、次のターゲットである俺を見据えていた。
第三者side
レオンの勝利、さらには氷の神の復活を受け、1人の男が立ち上がりある場所へと向かっていた。
「さすがだなレオン。それならば俺も負けてはいられないな」
そう言う彼の前に2人の男が見えてくる。ただ、2人の魔導士は自分たちに出来ている抉り出された地面を見て呆けていた。彼らは完全に、何が起きたのかわからずにいるのだ。
「ウソだろ?」
「こんなパワー・・・今まで見たことがない」
戦うことすら忘れ、ある人物の前からドムス・フラウまで続くその地面を見つめて
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