蛇姫の猛攻
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ドゴォッ
ぶつかり合う2人の雷を帯びた拳。その力は均衡しているらしく、両者ともに影響を受けているようだ。
「フッ」
2人は相手が予想通りの強さを保有していたことに笑みを浮かべる。その次の瞬間、
ドガァァァァ
「「!?」」
ラクサスの後方を凄まじい勢いで氷の波動が突き抜けていく。
「な・・・」
「なんだ!?今のは」
驚きそちらを見るラクサスとオルガ。その冷気は自分たちが先程していた力比べの雷など悠に越えていたのだ。
「やるじゃねぇか・・・お前」
「グレイさんこそ・・・」
こちらではグレイとタクトが交戦している。2人は互いに大きく距離を開けて現在は魔力をわずかながらな回復を目的としているようである。
すると、その2人の間をいきなり黒い衝撃波のようなものが通りすぎていく。
「「はっ!?」」
一瞬の出来事ではあった。しかし、2人の目には確かに見えていた。自分たちの間を突っ切って、地面を抉りながら進んでいく魔力の塊が。
2人はそれがレオンの1打によるものだということを見上げた魔水晶ビジョンを見て知り、驚愕する以外に何もすることができなかった。
『レオンだぁ!!竜と神の戦いを制したのは蛇姫の鱗の滅神魔導士!!レオン・バスティアだぁ!!』
レオンの魔法のあまりの威力に言葉を失っていた観客たち。彼らはチャパティの実況を聞きようやく正気を取り戻し、ビジョンに映るレオンに大歓声を上げていた。
「やったぁ!!レオン!!かっこいい!!」
「さすがですわ!!レオン!!」
レオンの復活劇を受けてその友人であるラウルと彼のことを幼い頃から知っているシェリーは手を取り合っておおはしゃぎである。
「グラシアン!!」
一方剣咬の虎の応援席ではエクシードの中で唯一残っていたグラシアンの相棒キセキが変わり果てたグラシアンの姿を見て大慌てで翼を出して飛んでいく。
「ごめん・・・キセキ・・・」
ドムス・フラウの真下で血だらけになっているグラシアンは息も絶え絶えでその場にいないキセキに謝罪する。
「あと・・・頼むわ・・・スティング・・・」
グラシアンは三大竜で唯一生き残っているスティングに想いを託し、ゆっくりと目を閉じ眠りについた。
シリルside
グラシアンさんが倒されたことにより俺とソフィアを捕らえていた球体が消えてなくなる。そ
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