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冬虫夏花
7部分:第七章
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は彼のセーターどころではない。完全装備である。
「それにしてもよ」
「それにしても?」
「安座間ってそれで平気なんだな」
「そうだけれど」
「泡盛飲んでるよな」
 見れば今も飲んでいる。それも確かめた。彼女は相変わらずどんどん飲み続けている。その一杯飲んだだけで熱くなるそれをである。
「熱くないのか?」
「寒いけれど」 
 彼女の返答は今もこれだった。

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