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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
魔槍
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鬱憤を晴らすかの如く黒ミノに大技を叩き込んだクラインはシオン達に叫んだ。
その言葉に対し、キリトは渋った顔で言った。

「・・・言わなきゃダメか?」

「ったりめぇだ!見たことねぇぞあんなの!」

他のメンバーも聞きたそうなしていたのでシオン達はやむをえず説明することにした。

「システム外スキルだよ。《スキルコネクト》」

おー、という声が聞こえるなかシオンとシュタイナーも説明した。

「俺たちが放ったのは《魔槍ゲイボルグ》の、言うなれば模造品(レプリカ)だ」

「模造品?」

シリカが首を傾げるとシュタイナーが説明を加える。

「ある条件と手順をクリアして、さらにそれを制御することによって、素材となる武器の攻撃力を爆上げできるってわけ」

「それってどんな武器でも伝説級に近いものに造れるってわけじゃない!」

リズベットの言葉にシオンとシュタイナー、キリト以外ののその場にいたものが者が驚きの表情を見せるが、シオンは首を横に振った。

「それほど良いもんじゃねーよ。出力と制御のバランスが狂えば身体が吹っ飛ぶし、素材の武器が半端なやつだと耐えきれずに武器が粉々になるし、使えば使うで高魔力の塊となってる武器は消えるし・・・」

「まぁ、要する使って成功しても失敗しても手持ちの武器がひとつおじゃんになってこと」

シオンはゲンナリとした顔をし、シュタイナーは苦笑を浮かべるが2人はすぐに表情を切り替える。

「とはいえ今更そんな事を気にしてる場合じゃない残り時間も少ない。先を急ごう」

その言葉通りメダリオンを確認すると1時間はあっても2時間は無いくらいの状態だった。ここからの戦闘は最終ボス以外はあまり時間をかけられないと思い、足早に次の階層へと走り出した。

〜・〜・〜・〜・〜・〜〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

その後の戦闘は思っていた以上にハイペースだった。ムカデを彷彿とさせるかのような10本もの足をもった第3層のフロアボスは物理耐性がさほどないものの攻撃力が半端ではなく苦戦を強いられたものの、この脳筋パーティの前ではそれは短時間で終わり約9分間で終了した。そして第4層に向かうための通路を進んでいる最中にある光景を目にする。
目の前には壁際に細長い氷柱で作られた檻の中にアスナほどの背丈の金髪、そしてその髪と同じ色の目をした女性が氷の錠で繋がれた状態で留置されていた。

「お願い。私を・・・ここから、出して・・・」

見るものを魅了するその容姿にふらりとクラインが吸い寄せられるが、その首根っこをシオンが掴み、引き戻す。

「罠だ」

「罠よ」

「罠だね」

キリトたちがそう言うと振り向くクライン
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