八話:会話
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ちゃうよ。今はみんなが一緒のことが多いけど、そのうちバラバラになって仕事に出ることも多くなる。その時の対処の為やな。後は……」
一旦言葉を切り、喉を鳴らすはやて。
その仕草に重大な発表があるのかと身構えるシグナムとシャマル。
たっぷりとタメを作った後にはやては口を開く。
「おとんと戦う時の為の備えや」
「お父上と……ですか?」
「うん。賭けてもええけど、おとんのことやからこっちの長所を潰しに来る。みんなで揃ってる時には逃げるやろうし、一人ずつ襲いに来るに決まっとる」
「そ、それは……どうなんでしょうか」
はやての父親に対する間違っているようで的確な信頼に思わず苦笑いを零すシャマル。
シグナムは否定しようかとも思うが切嗣の前科が前科の為に何も言えずに困った顔をする。
一方のはやてはと言えば、養父の卑劣さを思い出しているのか、うんうんと頷いている。
「そうなった時に逆にとっちめて、みんなの前に引きずって来るには近接戦も鍛えんといかんのや。勿論、メインは広域魔法やけどな」
「そういうことでしたら……分かりました。私も協力します、はやてちゃん」
「おおきにな、シャマル。ん? でも、よう考えたらシャマルの補助系は近接戦には役に立たんかも……」
そう言えばと思い出したように呟くはやてに目に見えてショックを受けるシャマル。
その様子にシグナムも面白がりさらにからかう様にポンと彼女の肩を叩く。
「ふ、残念だったな、シャマル。安心しろ、主の鍛錬は私達が責任をもって行う。お前はしっかりと応援をしてくれ」
「そ、そんなぁー。私もはやてちゃんに教えられることはたくさんあります!」
「ふふふ、冗談やよ。ちゃんといろいろ教えてもらうからな、シャマル先生」
その後、しばしば騎士達から戦闘訓練を受けるはやての姿が目撃されるようになった。
しかし、その分、はやての休息の時間が減りシャマルの頭を痛ませるのだった。
おまけ〜イノセントに切嗣が居たら〜
題名 「私と家族の一日」 三年二組 八神ヴィータ
八神家の朝は早い。一番の早起きはシグナム。
次にはやてとアインスが起きて朝ご飯を作り始めるころにあたしが起きる。
一番遅いのはいつも切嗣だけど、偶にシャマルが寝坊する。
起きたらザフィーラと一緒に朝の散歩。
ザフィーラはあたしを乗せたまま走れるすげー奴。
偶に切嗣とも散歩に行くけど、近所の爺ちゃん達みたいにのんびり歩く。
でも、色々なところに旅行に行った話をしてくれるから、全然退屈じゃない。
散歩から帰ったら朝ご飯。はやての作るご飯はいつでも美味しい。
はやては料理の天才だと思う。ご飯を食べたらシグナムと
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