八話:会話
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すから、急激に鍛えると背も伸びなくなりますよ」
「それは、堪忍やなぁ。……はぁ、早よ、大人になれればなぁ」
「そう思うならちゃんと休憩してください。……でも、どうして急に剣なんて習い始めたんですか?」
またしても笑って誤魔化そうとするはやてにため息をつくシャマル。
そして、何故はやてが今まで興味を持つこともなかった剣を習い始めたのか疑問に思う。
シグナムに関しても主の命、それに加えはやてが剣に興味を持ってくれたということで二つ返事で教えることを了承したので理由は知らない。
「つよーなりたいんや。その為なら何でも試してみんと」
「主はやて……そういうことでしたら私も全身全霊をもって主を鍛えさせていただきます。しかし……」
真剣な眼差しで思いを語るはやて。その思いは現状に対する焦りも含まれてはいるが、何よりも目標への強い想いが根底にあるものだった。
シグナムもその想いを感じ取りいっそう真剣な言葉で応える。
しかしながら、あることを理解しているために少しばかり言葉を濁す。
はやてもそれに気づかぬ程鈍い少女ではない。
「遠慮せんで言ってええよ、シグナム」
「はい。では、失礼ですが、主はやてには剣の才能は有りません。勿論、全く無いというわけではありませんが、それを獲物とするのは困難かと」
「はやてちゃんの適正はリインフォースと同じ広域殲滅型です。私達は元々、それぞれが一つの芸に特化した存在ですし」
「そっかぁ……そうやなぁ」
二人に説明をされてどこか納得のいったような顔をするはやて。
守護騎士はそれぞれが各々の長所を生かし、欠点を補うことを想定して作られた存在。
ベルカの騎士は一対一でこそ、その真価を発揮する。
しかし、彼らは例外的に高度なチームワークを持つことを許された存在でもある。
「私達四人と、主はやて。それらが揃えば隙は存在しません。故にご自身の適正である広域魔法を重点的に学ぶのが強くなるための一番の近道かと」
「そやな、シグナムの言う通りや。やけど私は学ぶよ。シグナムだけやなくてヴィータや、ザフィーラ、シャマルからもな」
「どうしてですか、はやてちゃん?」
自分達、騎士達の技能を一通り学ぶと言うはやてに二人は驚き尋ねる。
それは決して不可能というわけではないが時間もかかる上に険しい道だ。
先ほども言った通り、はやては広域魔法を修めるだけで十分強くなれるのだ。
劣っている部分を他の部分でカバーすることもできる。
だが、彼女はさらに上を目指すと言うのだ。
「私は夜天の主や。やから、みんなの力を身をもって知っときたいっていうのとな。一人で戦うことになった場合の引き出しが欲しいんや」
「単独での戦闘ですか。私達の力だけでは不安でしょうか」
「
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