園1 青春の終わりを告げる鈍い鐘の音
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「ふー」
静かな弓道場に響く一つの声
ギリギリと弓を引く音
的に狙いを定め
バタン。ドアの閉まる音が鳴り響く
ビクッ
「あ」
最悪だドアの閉まる音にビックリして手を放してしまった。
弓から放たれたその矢は綺麗な放物線を描きながら的の前で力尽きる。
「すみません。私がもっと注意して入っていれば」
大きな段ボールを抱え申し訳なさそうな顔をしてこっちを見ている先輩園田海未の姿があった。
「僕は大丈夫ですよ。それよりどーしたんですかその荷物僕も手伝いましょーか?」
「大丈夫ですよ。私は一人でできますから」
いやいやいやめちゃくちゃよろめいてんじゃねーかホントに大丈夫か?
「わっ!」
「おわっ先輩!」
ドカドサバササー先輩を助けに行こうとした僕が何故か先輩を押し倒していた。やばいどうしよう顔が近い。か、かわいい
「は、破廉恥です!」
顔を赤く染めた先輩に押されて体勢を崩しゴッと鈍い音をならしながら頭をぶつける。
意識が薄れ行く中
─ああ、僕の青春は終わったのか─
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