入学編
1章
第三話「親睦会!!」
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「何言ってんだよ?お前の家に決まってるだろ?」
「はい?」
おいおいマジかよ。
「あ、いいですね葉桐君の家!」
万葉里さんまで乗り気かよ。
「え、えと...」
口ごもる俺。
しかし、そんな俺に万葉里さんがトドメの一言。
「だめ...ですか?」
「だめじゃないです。むしろばっちこいです。」
この子は子犬か!?ダメだ!この子の涙目はかなり揺さぶられてしまう!
こうして、開催場所は葉桐家の自宅となったのだった。
「ただいま。」
俺は帰宅し、親父とお袋に親睦会の事を説明した。
すると予想通り双方ノリノリで、「料理には腕を振るうわ〜」とか「もう友人ができたのか。親睦会は大いにやるべきだな」とか盛り上がっていた。
「あ、保宮にメールしとこう。」
俺はスマホを取り出し保宮に向けメールを作成。
『親睦会の予定決まったぞ。日時は今度の日曜日の午後5時から、場所は俺の自宅だ』
「送信っと」
すると20秒後...チーンという音がスマホから流れた。
保宮からの返信だ。てか、早すぎるだろ返すの。
『分かった。必ず行く。』
あいつらしいメールの返し方だなと思い少し笑ってしまった。
そして親睦会当日。
俺はリビングを掃除し、お袋と親父は料理の準備をしていた。
「ふぅ...お、そろそろだな。」
時計を見ると4時50分を指していた。
『ピンポーン』
チャイムの音がなり俺は玄関へ行きドアを開けた。
「よ、玲。俺が一番のりか?」
「ああ、まだお前だけだぜ。ほら上がれよ」
「おじゃましまーす」
和樹をリビングへ誘導する。
「あら〜いらっしゃ〜い」
お袋が笑顔で迎え入れる。
「初めまして、玲のクラスメートの雨宮 和樹です。すいませんね親睦会のためにご自宅を使わせてもらっちゃって」
「いいのよ〜。れーくんがお友達連れてくるなんて初めてだからお母さん嬉しくって」
「お袋、余計な事言わなくていいから」
だが、友人を家に招くのは初めてだ。だからお袋もテンションが上がっているのだろう。
「あ、これうちの母が持って行けって。家の近所の和菓子屋の饅頭なんですけど、美味しいんで食べてみてください」
「あら〜ありがとね〜。」
「ありがとな和樹。そこのソファに座っていてくれ」
「分かったぜれーくん」
「それ絶対他の3人には言うなよ...」
和樹をソファに座らせると、またチャイムが鳴り玄関へ。
保宮と万葉里さん、そして春さんが来た。
「「「おじゃまします」」」
「いらっしゃい」
3人もまた手土産を持ってきていて保宮は日本酒、万葉里さんはフルーツの詰め合わせを藤堂さんはクッキーをお袋たちに渡していた。特に保宮の日本酒は親父に喜ばれ「保宮君、今度稽古に付き合わないか?」と言われ保宮が目を輝かせていた。
「じゃあ全員集
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