Chapter 2. 『想う力は鉄より強い』
Episode 8. First (Hellish) Prize!
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「……クギュルルゥ……」
尻すぼみの唸り声のようなものを残して、粉々に砕け散った。
宙に舞うポリゴンの最後の一片が消え失せたと同時に、緊張の糸が切れたらしいリーナはその場にぺたりと座り込んだ。俺も大いに疲弊していたので、その場にどっかりと腰を下ろす。疲労の度合い的には、あと十分は動きたくない感じだ。
「……ったく。久々に肝が冷えたぞ、クソったれ」
「でも、勝ったからいいでしょ」
「……ま、そーだな」
「帰ったら、宴会?」
「そうだな」
「ちょっと高級な感じに?」
「いいんじゃねえの」
「一護の奢り?」
「それはねえな」
「ちぇっ」
結局その後三十分もの間、リーナが「お腹減った」コールをし出すまで、俺たちは冷たい石畳に座り込み、ずっとしょうもない会話をしていた。
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