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衛宮士郎の新たなる道
第3話 誑かす者
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ぜ」
 「わ、わかりました」

 宇佐美の言葉にそれぞれらしい言葉で受け取る。
 その後自宅に送り届けられてからシャワーを浴びて就寝しようとするところで、千花はふと士郎の事を思い出した。

 「親でもないのにあんなに真剣に怒ってくれるなんて・・・噂通りなんだ。衛宮先輩」

 自分の事を心配してくれたからこそ、本気で叱ってくれた士郎の顔を思い浮かべる。

 「衛宮先輩か・・・。同年代の男って誰も彼もガキに見えるけど、すごく大人って感じだったな」

 暴漢たちから逃げた所で、自分を優しく受け止めてくれた士郎を思い出す。
 そして――――。

 「高レベルのスペック過ぎて諦めてたけど、本気で狙ってみようかな」

 何時もの様に誑かしたのであった。
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