第3話 誑かす者
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、今日の予備の弁当は問答無用で小雪が食べるわけだ。
この事実に、毎日士郎の予備の弁当を狙っていた生徒たちは、一斉に落ち込んだ。
しかし当の3人は明るく昼食をし出した。
−Interlude−
川神学園は、非公式ながらも相応の人数が集う集会が2つある。
1つは『魍魎の宴』と言う、キモイ、ダサい或いはフラれた経験がある男子生徒及び男性教諭のみ参加資格のあるモテナイ男たちの闇の集会がある。
トップである童帝こと育本福郎が盗撮紛いの行動でとってきた写真や、使い捨てられたゴミをオークション形式で競売にかけている。
一応、他のも内容は有る様だが基本的に上記の事がほとんどだ。
そしてもう1つは『衛宮士郎様愛好会』で、読んで字の如くである、士郎の事が好きで好きでたまらなくなる位に好きなメンバーで構成されている。
愛好会などと付いているが、士郎の事が好きな女子生徒達が牽制しあっていく内に出来た集会だ。
しかしこの集会の会長及び副会長の2人は男であり、ガチで士郎に抱かれたいと思っている男子生徒達だった。
何と副会長は葵冬馬である。
そして栄えある会長職に付いているのが・・・。
「被告人の相沢和良は前へ」
此処はとある空き教室に『衛宮士郎様愛好会』の、メンバーの一部の十数人ほどが集まっていた。
そして中心に相沢和良が立たされている。
「被告人の罪状は会長職の職権乱用を元に、席を衛宮士郎様の真横へと操作した事です」
「異議あり!アレは学級委員長の決めた事によるくじ引きの結果であり、俺は何もしてないぞ!」
「ならとっとと衛宮士郎様の席から離れなさいよ!」
他の女子生徒からも、そうよそうよと言う非難の声が上がった。
「ふざけないでくれ!そんな事言えるわけないだろ!俺は別に視力が悪いとか寒がりとかじゃないんだ。身勝手な理由じゃ離れられるか!」
「建前で装ってるんじゃないわよ!ただ相沢会長は、衛宮先輩から離れたくないだけでしょう!」
「それが如何した!例え俺は会長職から辞されようとも、士郎の横から離れるつもりは無い!」
ぎゃあぎゃあと言い合う愛好会メンバー。
相沢和良は、この川神学園に入学した時はまだノーマルだった。
そこで少し話が逸れるが、よく運動神経抜群な運動部に所属する生徒は喧嘩も強いと思われがちだが、全員が全員強い訳じゃ無い。
そして相沢和良もその1人だ。
まだ彼が高1の時に不良に絡まれていた所を、士郎に助けられた。その時に葵と同様に士郎に憧れじみたよく解らない感情に襲われたそうだ。
その日から、士郎を無意識に追うように視界に入れ続けて気づいたのだ。
「そうか、俺は衛宮に恋をしてるんだ・・・」と。
そん
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