暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1201話
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から奪った何本かの剣や槍といったものを空間倉庫から取り出す。
 だが、真名解放というのを実際に見た事がないこいつ等にしてみれば、こうして見ただけでは違いが分からないだけに、こっちでも十分だったらしい。

『ほう、そちらもまた素晴らしいですな。もしかしてホワイトスターの輸出品目に加わったりもするのですかな?』
「さすがにそれは無理だ。これはこっちで作り出す事は出来ないからな」

 100本近くの武器を金ぴかから奪いはしたが、それでも数は有限である以上、気軽に売る訳にはいかない。
 ムラタのような、シャドウミラーのメンバーに対してであれば話は別かもしれないが。
 王の財宝を使えれば、その中に大量の宝具が入ってたんだろうけど。
 ……鍵剣の方を一応技術班に渡してあるが、実際にどうにかするってのは難しいだろう。
 こちらとしても、既に王の財宝については半ば諦めている状況だし。
 まぁ、他にも大量に宝具の類を入手している以上、総合的に見れば黒字なのだし、無理もない。
 それから20分程話をし、近右衛門が再起動したところで宝具の類を全て空間倉庫へと収納する。
 ……それを見て、他の面々が残念そうな表情を浮かべていたが、それは無視して口を開く。

「ともあれ、だ。こうやって行方不明になっていた俺が帰ってきたのは間違いなし、暫くは……火星の件が一段落するまでは新しい世界の探索をするつもりはない」

 Fate世界の座標を調べるという目的もあるしな。

「そういう訳で、シャドウミラーも安泰だという事を覚えて貰っていればいい。異世界間貿易の方も、今まで通り全く問題なく……あるいはそれ以上に活発にやっていきたいと思うので、よろしく頼む」

 そう告げ、一先ず俺の帰還報告は終了するのだった。
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