Memory2 date
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「あ、ちょっと待ってよ。これ陸のだよ。」
さっき、撮った写真を渡された。
「あ、おう。」
その時、初めてプリクラで撮った写真を見た。
誰だよこれ!
あ、俺か。
こんなに変わるのかー。すげぇな。
「ボーッとしてると置いてくよ。」
「今、行く。」
ウィーン
ゲームセンターを出てすぐ。
ピンポンパンポン
「まもなく閉園のお時間です。またのご来園をお待ちしております。」
遊園地中にアナウンスが鳴り響く。
「また、か。」
悲しそうに空は呟いた。
「そうだ。観覧車まだ乗ってないよな。観覧車に乗りに行くぞ。」
「うん。」
俺は最後と言いかけたが思い止まった。
最後と言う言葉を使えば本当に全てが最後になる気がしたからだ。
それに空もまた悲しそうな顔をするだろう。
「うわー。すごーい。大きいとは思ってたけど近くで見ると本当に大っきいね。」
「だなー。」
空は真上と言っていいほど首を上げて目を輝かせている。
そして二人で観覧車に乗り込む。
「こんなに大きいと景色も凄いんだろうね。早く上まで行かないかなー。」
そして観覧車が頂点に達した瞬間、綺麗な夕陽を背景に空と俺の唇が重なりあう。
それが俺のファーストキスだった。
「えへへ。これで二回目だね。」
空は照れくさそうに笑った。
「え?」
空も初めてじゃなかったのか?
俺の他に誰かいたのか。
誰だよ、そいつは。
「覚えてる?私と陸がケンカして逃げた私を探して私の家まで送ってくれた日の事。その時からずっと好きなんだよ?」
「忘れるわけ無いだろ。」
俺は振られたのか?
初めてその日キスした相手の事が忘れられないって事だよな。
でも、あの日俺と空はずっと一緒に居てたはず。
「陸とケンカして逃げ出して転んで膝をケガして痛いし迷子になるし知らないおじさんに声かけられちゃうし怖かったんだよ。」
迷子になってたのかよ。
え?
もしかしてその知らないおじさんとキスしちゃって。
「それから好きになったんだよ。」
うわぁぁぁぁぁぁ。
嘘だろーーーーー。
「陸が私を見つけてくれて。」
最悪じゃねぇかそんな事あった後に俺は空を見つけたのかよ。
「私をおんぶして家まで送ってくれて汚れた私達を見てお母さんにお風呂に入って来なさいって言われて一緒に入った覚えてる?」
え?
これは覚えてるって言っていいのか?
でも覚えてるって言ったら空の裸も覚えてるって事になるんじゃ?
俺は空の裸は覚えてないぞ。
覚えてるのは一緒に入ったって事だけだ。
「あー覚えてないんだ。」
お前の裸姿は覚えてない!
「その時石鹸を落としちゃってその石鹸を踏んでまた転んじゃった時に陸にぶつかってその時陸とキスしたんだよ。あれが初めてだったのに覚えてないなんてひどいよ。」
俺だったの
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