第13話仲間殺しの林檎
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なんです」
『え!?』
指輪売却に反対した一人ってことはーーーヨルコさんも、恐らくグリムロックさんの復讐のターゲットってことになるじゃねぇか!でも、反対したのはあと一人いる。
「じゃあ、もう一人は!?」
当たり前だろうけどキリトもちゃんと解ってた。あと一人も標的だろうから、事前に危険を知らせられるかもしれない。
「シュミットというタンクです。今は攻略組の《聖竜連合》に所属していると聞きました」
《聖竜連合》か、確かアスナさんが副団長をしてる《血盟騎士団》とほぼ同規模の攻略組ギルドで、なんか勝手に《血盟騎士団》にライバル心燃やしてるんだよな。
「シュミット?聞いたことあるな」
「《聖竜連合》のディフェンダー隊のリーダーよ、でっかいランス使いの人」
「ああ、そういえばいたな・・・アスナさんが「エリアボスを村に誘ってNPCを殺してる間に倒す」とか言ってたエリアボス討伐作戦会議に」
「う"っ」
あれはマジムカついた。NPCだってこの世界で生きてる、それを単なるオブジェクトだって言ってボスのエサにしようとすんだもん。だからその作戦会議オレ途中で帰ったし。
「シュミットを知っているのですか?」
「ああ、ボス攻略で顔を合わせる程度だけど」
「シュミットに会わせてもらうことは出来ないでしょうか?彼はまだ、今回の事件のことを知らないかも。だとしたら、もしかしたらカインズのように・・・」
そういえばカインズさんとヨルコさんって昨日ひさしぶりに会ったんだっけ?ギルドが解散してからめっきり会ってないんじゃーーーもしかするな。
「シュミットさんを呼んでみましょう。《聖竜連合》に知り合いがいるから、本部に行けばどうにかなると思うわ」
「だったらまずは、ヨルコさんを宿屋に送らないと」
「じゃあオレが送るよ、オレ前に《聖竜連合》とちょっとトラブっちゃって」
実は前に《聖竜連合》にスカウトされたことがあったんだけとーーーそいつが超嫌な奴がいたからぶん殴って断ったんだよな。だからボス攻略なんかで《聖竜連合》の奴と顔合わせたらメチャクチャガン飛ばされた。
「解った、頼む。ヨルコさん俺たちが戻るまで、絶対に宿屋から外に出ないでくれ」
「・・・はい。よろしくお願いします、ライリュウさん」
「ああ」
******
「ライリュウさん・・・《聖竜連合》と何かあったんですか?」
「ん?どうしたんすか急に」
ヨルコさんからの突然の質問。何かあったって?
「だってさっきトラブったって」
「あ、あ〜あれか」
そういやそんなこと言ってたっけ、なぜか自分が些細
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