第二百九十二話
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第二百九十二話 決断
美樹はとにかくだ、魔法を使う時にだ。
周りを見てだ、それこそ一瞬でどの魔法を使うのか判断してそのうえですぐに使う勉強を続けた。そうしていると。
自然にだ、風の魔法がだ。
全体的によくなってきてだ、美樹はビルガーとファルケンに言った。
「何か臨機応変を意識してきたら」
「魔法のレベルが上がりましたね」
「それも全体的に」
「やはりこれはです」
「決断の賜物ですか」
「そうみたいね」
美樹も自分で言う。
「だからよくなったのね」
「決断ですね、要点は」
「魔法を迷わず使うこと」
「その状況を見て」
「そうして使うことが大事なのですね」
「魔法はそうしたものね」
美樹は今は腕を組み考える顔で言った。
「私もそれがわかったわ」
「ではこれからも」
「そうして使われていきますね」
「そうしてみるわ、ただ」
ここでだ、美樹は弟のアドバイスについて言った。
「あの子の言葉でわかったわ」
「はい、弟様のですね」
「あの方のお言葉がです」
「とてもですね」
「有り難いことですね」
「ええ、あの子は何気なく言ったとしても」
それでもというのだ。
「私にとっては大きいわ」
「そうですね、今回のことを考えますと」
「大きなお言葉でした」
「では、ですね」
「これからもそのお言葉を忘れずに」
「ええ、頑張っていくわ」
こう言ってだ、そして実際にだ。
美樹はこの日もその次の日も魔法を使っていった。その場で一番いい風の魔法を即座に迷わず使う様にしてだ。
魔法の腕を上げていってだ、二羽にあらためて言った。
「これは魔法だけじゃないわね」
「はい、思えば」
「そうなりますね」
「それでは学業の方も」
「そちらもですね」
「臨機応変と。そして迷わないことを前提に」
そしてというのだ。
「やっていくわ」
「学んでいったそれを」
「しっかりと」
二羽も言う、美樹はテストの時も迷わずにだ、答案を書ける様になりその分点数を上げることが出来たのだった。
第二百九十二話 完
2015・11・25
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