第四幕その九
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「貴方達もどうかしら」
「その言葉待ってました」
リーダーのジョージが最初に応えます。
「というか僕達から言おうかなって思ってました」
「実は冒険のお話が出てピンときました」
神宝もとても明るいお顔です。
「これはって」
「是非お願いします」
カルロスも参加します。
「僕達も連れて行って下さい」
「オズの国の冒険が出来るのなら」
ナターシャもいつものクールさを保ちながら笑顔になっています、
「絶対に参加させて欲しいですから」
「今度は腹ペコタイガーさんとですね」
最後に恵梨香が言いました。
「冒険ですね」
「そうなるね、これまでも一緒に冒険したことはあったし」
腹ペコタイガーは恵梨香ににこにことして応えました。
「今回もね」
「ええ、宜しくお願いするわ」
「一緒に行こうね」
「僕も行くよ」
「私もよ」
ドロシーとビリーナも名乗り出て来ました。
「冒険に行くのなら」
「お願いするわね」
「ううん、何か今回は私も」
オズマも少しうずうずとしている感じです、何しろこの人もお姫様として国家元首に相応しい態度を保っていますが根はドロシー達と同じ明るくて活発な女の子なので。
「冒険に行きたいわ」
「そうしたお気持ちなんですね」
「ええ、けれど」
「それじゃあ留守番が必要だね」
モジャボロはにこりと笑ってオズマに言いました。
「今回僕は宮殿に残るよ」
「留守番をしてくれるの」
「そうさせてもらていいかな」
「それじゃあ貴方とボームさんで」
「うん、残るよ」
そして留守番をするというのです。
「そうさせてもらうよ」
「それじゃあお願いするわね」
「では今回はです」
ジュリアもオズマに言ってきました、にこりと笑って。
「私も」
「あら、貴女もなの」
「いつもはここにいますけれど」
それでもというのです。
「何か今回はです」
「冒険に行きたいのね」
「駄目ですか?」
「いえ、いいわ」
これがオズマの返事でした。
「それじゃあ貴女もね」
「宜しくお願いします」
「僕も行くよ」
ハンクも参加を申し出てきました。
「ベッツイがいないけれどね」
「ええ、じゃあ今回は私と一緒ね」
トロットは微笑んでハンクに応えました。
「宜しくね」
「こちらこそね」
普段とは違う組み合わせでも仲良くお話する二人でした、こうしてでした。皆で冒険に出ることが決まりました。
ですがここで、です。ジュリアが皆に言いました。
「ただ」
「ただ?」
「ええ、カレーの食材だけれど」
恵梨香に応えて言うのでした。
「オズの国のあちこちにあるわよ」
「この国のですか」
「人参、玉葱、ジャガイモとかお野菜に」
それにというのです。
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