sts 22 「大人達と子供達」
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しないでおこう」
誰が来るのかは分からないが、義母さんの代理で来るのならば六課には問題なく入れるだろう。可能性としてはシュテルか、彼女よりも義母さんの手伝いをよくしていると聞いているユーリあたりが高い。
もちろんレヴィという可能性もあるが……可能性の話をすれば顔見知りから初対面の人間まで考えられるだけにそのときになってから考えるのが賢明か。
そう思った俺は止めていた足を再び動かし始め、カウンターの方へ向かう。もちろんもらうのはヴィヴィオ用の子供向けメニューでもなく、スバルやエリオのような大食い用のものでもない。至って他の隊員と変わらないパンを主食とした食事だ。
「パパーこっち」
ヴィヴィオは俺を見つけると同時に手を振って自分の方へ来てほしいとアピールをしてきた。
俺の姿を見る前の姿は今にも俺のことを迎えに行きたそうにソワソワしているように見えたので、義母さんとの会話をあのタイミングで切ったのはベストだったと言える。単純に目の前に置かれているオムライスを俺が来るまで食べられなかった、という可能性も否定できない。
ヴィヴィオの居るテーブルにはなのはとフェイト……他はフォワード+ギンガに八神家で座っている。マリーさんやシャーリーは何やらふたりで話しこんでいるようだし、常識的に考えてヴィヴィオのところに座るしかないか。
なのはとフェイトがヴィヴィオを挟むようにして座っているため、俺はヴィヴィオの向かい側くらいの位置に腰を下ろす。するとヴィヴィオの意識は俺からオムライスに移ったようで、元気に食前の挨拶をすると食べ始めた。
「ヴィヴィオ、よく噛んでね」
「うん」
「ショウくん、誰からだったの?」
「義母さんだ」
親への愚痴をここで言うのも悪いので、仕事に必要なパーツを代理人が届けてくるかもしれないとだけ伝える。
「そっか……マリーさんがうちに来てるのは別件だし、可能性としてはシュテルが高いのかな」
「普通に考えればそうだな。まあレヴィやユーリって可能性もある」
ユーリは自分の研究をしながらも義母さんの手伝いをしているらしいし、レヴィはあちこちに顔を出していると聞いている。
まあ主に顔を出しているのはシュテルのところだろう。新型のカートリッジや補助システムを搭載したデバイスのテストを行うのがメインだって前に言っていたし。
「しっかしまあ、子供って泣いたり笑ったりの切り替えが早いわね」
「スバルの小さい頃もあんなだったわよね」
「え……そ、そうかな?」
誤魔化そうとしているが、頬が赤くなっていることからして図星なのだろう。
スバルの奴……小さい頃の話をされて照れるあたり、大人に向かって変化しているということか。大人になっても今あ
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