sts 22 「大人達と子供達」
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だ早いんじゃないかな。もう少し大人になってからの話だろうし」
フォワード達は……まあ変な質問をしてくることはあるまい。きっとティアナあたりが止めてくれる。
それとエリオ……言っていることは正しいとは思うが、大人になったからって友人からいきなり夫婦みたいに段階を飛ばした状況には滅多にならないと思うぞ。恋人関係にあったのなら現状のようなパパママ事件が起きる可能性はあるが。
「パパ、おなか空いた」
「はいはい……俺は君のパパじゃないんだけどな」
「なにか言った?」
「何でもない」
子供の相手は同年代より慣れていると思っていたのだが、どうにもこの子の相手は苦手だ。
いや……苦手というより相性が悪いというべきか。何だかんだで俺が相手をしてきたのは、ある程度精神的に成熟してる子だったから。エリオやキャロ……それにヴィータとか。ヴィヴィオのように自分の感情に素直な子は経験不足だ。まあヴィヴィオのように感情をすんなりと出すのが子供らしいのだが。
ヴィヴィオを連れた状態で食堂に辿り着いた俺だったが、不意に連絡が入ってしまったのでなのは達にヴィヴィオを預けて先に行かせる。
「……誰かと思ったら義母さんか」
『ずいぶんな言い方をしてくれるね。反抗期というやつかな』
これが世の中で言う反抗期というものだったらどれだけ世界は平和なことか。まあ適当な言い回しは昔からだし、あまり会話を長引かせるとヴィヴィオあたりが呼びに来る可能性もあるので気にせず話を進めるとしよう。
「用件は?」
『……久しぶりに話すというのにつれないな。きちんと時間を弁えて連絡しているというのに……もしやお邪魔をしてしまったかな?』
確かに休憩時間に連絡をよこしてきたあたり……と思いもしたが、どうしてこうも俺の義母親はこのような言い回しばかりするのだろうか。
……なのはから度々いじわるだとか言われるが、俺の言動の根源には絶対この人が影響を与えてるよな。義母さんの知り合いからは、最初はともかく話してると似てるって言われることがあるし。義母さんのようなダメな大人になっていってるつもりはないんだけどな。
「……用件は?」
『そう私の相手をするのは疲れる……みたいな反応をしないでくれ。私達は親子じゃないか』
「ひとりじゃまともに炊事や洗濯ができない親を持ってる身にもなってくれ」
学生時代はよかったが、今はなのは達のように六課の隊舎で生活しているので義母さんの面倒を見ることはできない。俺よりも顔を合わせる機会が多いシュテルやユーリがたまに面倒を見てくれているらしいが、最も義母さんの面倒を見てくれているのはディアーチェになる。
俺やなのは達は中学卒業を機に魔法世界中心の生活を始めた。が、ディ
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