第6話 ルインとシエル
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
補給もしていないこともあって補給用のエネルゲン水晶を出してやった。
因みにシエルは紅茶とクッキーである。
「アルエットがルインと話したがってたんだけど、あなた顔を真っ赤にして具合が悪そうだって私に伝えに来てくれたのよ」
「そ、そうだったんだ…後でアルエットちゃんに謝らないと…」
心配をかけてしまったようなので、後でアルエットに謝りに行こうと思ったルインであった。
「…ところで…ルイン、エックスに会ったのよね?」
「う、うん…サイバーエルフの状態でだけど……」
「サイバーエルフの状態で……大丈夫かしら…いくら特別なレプリロイドであるエックスでもサイバーエルフの状態でいるのは危険だわ…」
「やっぱり…止めてって言っても聞いてくれないんだろうな…エックス、頑固なとこあるから」
レプリロイドがサイバーエルフの状態で行動するのはリスクが伴うようだが、止めて欲しいと言ったところでエックスは止めないだろうことくらいは理解している。
一度決めたことは絶対に曲げようとしない頑固な人だから。
「…ところで、前から気になっていたんだけど…」
「え?何?」
自分のことでシエルが気になることとは何だろうか?
アーマーチェンジシステムのことだろうか?
「エックスとルインって……恋人同士なの?」
「…………へ?」
予想外の質問ということもあり、レプリロイドの高度な情報処理能力を以てしても、その単語を理解するのにはかなりの時間を要した。
「え…あ…こ、こ、い…恋、人…っ!?」
「ええ」
あわあわと赤面しながら慌てるルインに対して、シエルは頷く。
「ち、違うよ。恋人じゃなくてエックスは私の先輩…で」
「少なくても、エックスはあなたに好意を抱いているように思えるわ。好きでもない女の子を抱き締めたりキスしたりするかしら?エックスはそんな人なの?」
「そんなわけないじゃない!!」
エックスをそんな風に言われて、かじりつく勢いで叫ぶ。
「でしょう?私もエックスと何度か話したことがあるから、エックスの性格はある程度は分かっているつもり。エックスはあなたのことが好きなのよ。あなたを一人の女性として……」
「う…っ、でも…久しぶりに会ったからってだけじゃ……」
戦闘では勇ましい彼女が恋愛方面では駄目なことにシエルは微笑ましいと感じるのと同時に呆れた。
「あなたって人は…エックスはね。今まで自分に好意を抱いてくれた女性レプリロイドを断っていたのよ。好きな人がいるって…もし、あなたのことなら二百年もあなたを想っていたのよエックスは。気が遠くなるような時間を…。それすら信じられない?」
「…………」
「ミッションをこなしていたらいずれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ