機動戦士ガンダムSEED編
第24話
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る。これが認められない場合、我が国は貴官等に発砲する権限を有している』
さて、もうそろそろか? このままだと本当に迎撃されかねないが──
『この状況を見ていてよくそんな事が言えるな!』
その時、オーブ海軍と同じくオープンチャンネルで気の強そうな少女の力強い声が戦場に響いた。その声はオーブ海軍の物言いに憤っているとはっきり分かるものだ。
こんな男勝りな物言いをする女などここには一人しかいない。そう、カガリである。
『アークエンジェルは今からオーブの領海に入る。だが攻撃はするな!』
『何だ貴様は!』
『お前こそ何だ!お前では判断できんというなら行政府へ繋いで、父を。ウズミ・ナラ・アスハを呼べ!!
────私は、私はカガリ・ユラ・アスハだ!』
ついに言ったか、自分の正体を。今頃キラ達やアークエンジェルのクルーはさぞかし驚いてることだろうよ。オレは最初から知ってたんで驚きも何もないが。
だが、こんな確かな証拠もない言葉がオーブの軍人相手とはいえ信用される筈もなく、通信の主であるオーブ軍人は変わらず領海に入れば攻撃するという姿勢を崩さない。
そしてザフトの方はといえばイージスに動きはないが、逆にバスターは領海に入られる前に勝負を決めようとアークエンジェルに砲撃を浴びせる。砲撃はエンジンに直撃し、航行不能となったアークエンジェルは海へゆっくりと着水していく。
バスターはそれを見てさらに攻撃を加えようとしている辺り全く気付いていないようだ。
──自分の行為が完全なる悪手だったという事に──
『警告に従わない貴艦等に対し、我が国は自衛権を行使するものとする』
万一の事態の為に突撃機銃を構える。ないとは思いたいが念のためだ。
そして警告通りオーブ海軍は領海に入ったアークエンジェルへの砲撃を開始した。艦船から放たれる大量のミサイルに艦首の速射砲から発射される砲弾は次々とアークエンジェルの周辺へ着弾していく。砲弾等の爆発により上がる水柱は外側から見る場合に限りアークエンジェルの様子を分かりにくくするカモフラージュのように機能しており、G二機が攻撃し辛くする防壁にもなっていた。
まずいと感じたのか二機はアークエンジェルへの攻撃を諦め、何処へやら飛び去っていった。
G二機がこの領域から完全にいなくなった後、オーブ海軍の砲撃は止んだ。結局砲撃は一つたりとも艦に着弾しておらず、明らかにわざと外したのが明白であった。
『──おい、無事か?』
「フラガ少佐か。まあ、何とかな」
ふいにムウからの通信が入った。ブリッツのあの攻撃の事もあってかなり心労が溜まっているが何とか気丈に振る舞ってみせる。だがムウは何
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