機動戦士ガンダムSEED編
第24話
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か体勢を整えようとスラスターを噴かせているがあまり効果は無く、此方に対してグゥルの下側を見せつけながら必死にもがいているという状態に陥っていた。
オレはそんなブリッツ目掛けて前進しながら容赦なく最後の支えであるグゥルを狙って発砲する。銃弾を受けたグゥルは爆散。それにより生じた爆風も相俟ってブリッツは何回転もしながら勢い良く海へ墜落していった。
「ふぅ。今のは危なかった……」
さすがにあれはヒヤッとしたな……。『加速』使ってなかったら死んでたぞオレ。
──『加速』──
この1ヶ月間で習得したが、覚えた当初はスパロボだと移動距離が増えるといった効果だった為、恐らく再現するとなると移動速度が速くなるとかそんな感じだろう、と思っていた。
だが後に確認してみるとその能力は予想していたものと似ているようで全く違った類のものだった。
その内容は“自身の肉体のあらゆる機能と動作、機体の動作に掛かる時間を通常時の倍に加速させる”というものだ。
今回の場合は動体視力と反射神経、そして機体の動作等を加速させた事で迫り来る杭を掴んで叩き落とすという芸当をやってのけたが、これは使いようによっては予想と同じく移動速度を上げるといった事もできるし、普通なら反応できない攻撃であっても対応する事ができる中々に応用力のある能力だ。
これは授けてくれた神に感謝でもするべきだろうかとも思うが──いや、やっぱりない。特にあんな状態の基地を寄越した時点で感謝なんてするべきじゃないな。
「さて、残りの二機を……って、あれは」
モニターに映る映像をよく見てみると海の向こう側から何かがこの戦場に近付いて来ていた。それは次第に大きくなっていき、全容が確認できる程になる。
それは約10隻の艦船であり、その上空を数多くの戦闘ヘリが飛行している海軍らしき一団だった。その光景を見てこの一団の正体が分かったが、それとほぼ同じタイミングで艦船からと思われる通信がコックピット内に響いた。
『接近中の地球軍艦艇。及びザフト軍に通達する』
その声に各機体の動きが僅かに鈍る。その反応からしてどうやらオープンチャンネルでの通信らしく、先に言った通りアークエンジェルとザフトの両方に用があるらしい。
『旗艦等はオーブ首長国連邦の領域に接近中である。早急に進路を変更されたし。
我が国は武装した船舶。及び航空機、MS等の事前協議無侵入を一切認めない。速やかに転進せよ!』
ああ、やっぱりオーブ海軍か。いつ来るか分からない奴らを当てにするのもなんなので四機全てを撃墜する気でいたが、どうやら杞憂で終わったようだ。
『繰り返す。速やかに転進せよ。これは最終通告であ
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