機動戦士ガンダムSEED編
第24話
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かってくる一斉射撃を潜り抜けデュエルへ一直線に向かっていくが、案の定それは意図もたやすく避けられてしまう。しかし、それを避ける際にデュエルは此方の思惑通り攻撃を中止してしまう。
その隙にこれから行う作戦に必要のない無反動砲をその場に捨てた。そして上空のデュエルを見据え、彼方が次の行動に移る前に出力を急激に上げオレはデュエルへ突撃を敢行した。
接近してくるオレに対してデュエルは待ってましたと言わんばかりにビームサーベルを引き抜き、勢いよく此方に向かって切りかかってくる。
サブフライトシステムであるグゥルを使っているデュエルと飛行戦を想定して製造されていないジンでは空中で出来る事には大きな差がある。恐らくその辺りを踏まえて接近戦を選んだんだろう。
──だが、オレが何の対応策も無しに来たと思ったら大間違いだ。
「ぐっ──!!」
腰からナイフを引き抜きつつ、上昇速度を一気に上げる。それによる急激なGの増加に体が軋みを上げるがそんな事に構っている時間も余裕もない。
数秒も掛からぬ内に二機の距離は縮まりデュエルが此方へサーベルを振り下ろそうとした瞬間、此方もナイフを握った腕を勢い良く振り上げた。
「──これでも食らえよ!」
ナイフは見事デュエルの右手を切り取り、サーベルを握り締めたデュエルの拳は一直線に海へと落下していく。
その勢いのまま通り過ぎようとしたジンに急制動を掛け、まだ今の攻撃から立ち直っていないデュエルに向けて回し蹴りを放った。
蹴りは背中のスラスターに綺麗に命中し、突然の衝撃に踏ん張る事ができなかったデュエルは自身の右手の後を追うように海へと転落していった。
「……案外呆気なかったな」
……こんな感想しか浮かんでこないが、正直もっと苦戦すると思っていただけに拍子抜けもいいところである。やはり1ヶ月以上のブランクは大きかったのだろうか?
だが、悠長に空中に居続ける事はできない。ジンの推進材は飛行できる程の量と出力はないのでこのままではデュエルと同じく海へ墜落してしまう。なので丁度良いと、デュエルが搭乗していたグゥルの上に立ち足を定位置らしき窪みに乗せた。乗せた直後にコックピットの画面上にグゥルのシステムデータが表示される。表記を見てみると“機体とのセッティングが完了しました”と明記されてある。
どうやら、これでこのグゥルはオレの物になった訳だ。ここ最近の敵は空か海からしか来ない──まあ、一面海しかないのだから当たり前なのだが──為思うように戦えず鬱屈していた処だったからな。便利だし有り難く使わせてもらうとしよう。
「さて他の連中は──っと、いたな」
モニターでアークエンジェルの周囲を確認してみると、遠方から艦を狙い撃とう
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