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リアルアカウント 〜another story〜
account 2 ゲームの始まり
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一度、ログインをしようとした時だ。


―――カタ、カタカタカタカタカタ……………………。


 何かが、聞こえた。確かに、この耳に。



―――カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ。


―――   タンッ!  完成だ。  ゲームの、始まりだ。





「な、なに? 今の……??」
「っっ」

 それは、自分にだけじゃない。
 妹にも、琴美にも聞こえていた。

「お、お兄ちゃん……っ」

 今朝感じた恐怖とは また何か違う恐怖。それも異形な何かを感じた。反射的に、琴美は、圭に抱きついた。






―――  サァ、 ハジマルゾ。 ハジマル。 フフフ、ハハハハハハハハハ!!!! 






『イッツ、ゲームタイム』







 その言葉は、また 先程とは違う物。

 
 まるで、自分のなか(・・)に、誰かが、複数の別人が入り込んだ様な気分だった。




 そして、再び――、光に包まれたのだった。













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