account 2 ゲームの始まり
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ービー》だね……』と呟き、笑いをみせながら答える。
「違う違う、既読《スルー》。《する》じゃなく、《スルー》。ほら、マックのドライブスルーとか、そんな感じの意味のヤツだよ。スルー、世間では若者言葉で定着して……」
「あー、成る程ね。うん。それなら判るよ。流石に。そっちだったの……」
途中まで訊いてよく判ったから、慌ててそう返していた。
若者言葉を判ってない、つまり ジジくさい、と思われるのは 流石に心外だから。多分、それを見越してだろう、琴美は笑っていた。
「ぷっ、あははは! もう無理じゃないかなー? みーんな リアアカ、してるんだから」
「あー、まぁ……そうだよね。うん。ちょっと 今更な弁解だったよ」
「んーん。でも、ちょっとごめんね。お兄ちゃんが リアアカに、SNSに手を出してくれて、ちょっと 嬉しかったから……」
「…………」
「それに私も、同じ、だよ。先輩ぶってるけどー、これ、始めたの最近だから。私もお兄ちゃんに心配をかけたくないからね」
苦笑いをしながら そう言う琴美。少し沈黙した後 圭は 苦笑いをした。
「なーんだ。知らないのは琴美も同じだったんだ」
「んー、でも お兄ちゃんよりは先輩なのは 事実だからね〜、何でも訊いてよね?」
「あ、うん。……で、既読スルーは、そのまんまの意味なの?」
「そうだったね。うんうん。そーだよ。それは色々と不味い事があってねー」
その後は、色々と説明を受けた。
リアアカ、いや SNSで、タブー視されている事を幾つかご教授して貰った。
ほんとに、どっちが上なのか、判ったものじゃない。
「え、えっと……、これがプロフィール設定、だから 自己紹介する、って事だよね?」
「そーそー、最初は 最低限で良いから、今のままでも、って思うけど……、うん 本格的に始めるなら、良いかな」
色々と説明を受けて、最終的に。
《石巻 琴美さんが あなたをフォローしました。 現在のフォロアー1人》
初めて繋がったSNSの輪は、妹からだった。
これまでも、これからも変わらない。
「あ、うん。じゃあ オレもしておかないと、ね。えーっと……」
「あ、フォローはね」
琴美は、リアアカを一先ず一度、落として、圭のケータイを見ながら説明をつづけた。
琴美に対してのフォローも滞りなく完了する。
「うんうん。私も 始まりはお兄ちゃんが良かったから、お兄ちゃんだけだよ。まだ、私もど初心者!」
「えー、もう随分といると思ったんだけど? 物凄く、流暢だったからさ?」
「そんな事ないよー。ただ、色々と小耳に挟んだりするだけだから。ほら、しょーこみせようか? っとと、ログアウトしたばかりだったんだ」
琴美がもう
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