11部分:第十一章
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ーエンドだけれど」
「一時はどうなることかって思ったな」
「全く」
困った様な微笑を浮かべて言った沙耶だった。
「本当にね。どうなるかってね」
「けれどよかったよ」
ここでこんなことを言う卓也だった。
「上手くいってな」
「そうよね。別れずに済んだし」
「俺達だけじゃどうにもならなかったよ」
卓也はこんなことも言ったのだった。
「本当にな」
「けれど四人だったら」
「何とかなったわね」
理美も沙耶も笑顔で応えた。
「それじゃあ何とか」
「やっていけそうね」
「じゃあこれからどうする?」
六郎が話した。
「とりあえずあの二人は上手くいったけれど」
「そうだよな。四人で何処かに行くか?」
卓也が六郎のその言葉に応えた。
「祝いにな」
「そうだな。ラーメンでも食いに行くか?」
六郎は彼の話を聞いてラーメンを出した。
「それで四人でな」
「あっ、いいわね」
「四人で。違うわね」
理美と沙耶がここで言った。
「二人ね。二人と」
「二人になるわね」
「二人?そうか」
「二人か」
卓也も六郎もそれで頷いた。皆で言い合う。
そうしてだった。四人ではなく二人と二人で二人の祝いをしに行く。復縁とはじまりの祝いに。
三角定規×2 完
2009・10・13
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