第8話 ゼクト vs ミラジェーン
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てえなこと言って。今、オレまで突っかかるわけ無いだろ。このままじゃアイツ3連戦だろうが。んな時につけこむか」
「あん? へっ…多分アイツならやれると思うがな? 問題ないって」
ラクサスの言葉を訊いて、ギルダーツは不敵に、意味深に笑った。
「……んだと?」
「まあ、純粋な能力、魔法の力だったら……の話だ。アイツは何でかわからんが、このギルドが、好きで好きでたまらないみたいでな? さっきみて判ると思うが、男であってもだ。最初のナツと戦うのにも、大分躊躇った、と言うか出来ないって言ってたんだぜ?」
「…それは別に良い。それよりも、だ。オヤジはアイツとオレ……、戦ったらアイツが勝つって思ってんのか? 問題ない、って事はそう言う事だろ?」
ラクサスの問いにギルダーツは不敵に笑みを見せていた。
「さあ…どうだろうな?」
ただ、否定もせず、肯定もしなかった。だが、ラクサスにはそれだけでも十分だった。
「おもしれえな……」
最後には、ラクサスも笑っていた。
ギルダーツの実力は十分すぎるほどラクサスは知っている。
間違いなくこのギルドNo1の魔道士だと言う事もだ。それは、恐らくマカロフを含めてだ。そして、そんな男が、そこまで言うってことは、あの男の力も、考えている以上に上だろうという事も判った。
「今日の結果次第でオレもアイツと戦ってみるか………」
ラクサスはそう言うと、もうギルダーツから離れていった。
「ほんっと、人気者だな……」
ギルダーツは、離れていくラクサスを見て、思った。
ちょっと煽っただけで、あのラクサスもやる気を出したのだから。
最近のラクサスは、本当に複雑な心境だった筈なのだ。
それは、ギルド・マスターの孫と言う重荷、それが必要以上にラクサスにのしかかっていただろう。
それに戦いこそが最大のコミュニケーション、とまでは言わないが、少なくとも、全力でぶつかれば相手が、その相手の事が見えてくる。それは戦いだけではない。勉強にしたって遊びにしたって……全てにおいてだ。
どんな事であっても、全力で、互いに全力でぶつかり合えば。
そんな男が、これから仲間になるんだから。ラクサスにも良い影響がでるだろう、とギルダーツはおもえていた。
「……ま、どうだろうな? 正直未来までは。……先のことはわからねえし?」
思うだけであり、最終的には良い方向に行くだろう、と根拠がない確信を持つのだった。
そして、場面は元に戻る。
ナツの次はミラ。ギルドの皆も更に興味を持った様だ
初めはグレイが、ミラに乱暴に突然割り込まれた事から、色々言ってたんだけど、そこに
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