第8話 ゼクト vs ミラジェーン
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あ、後気をつけるとこっつったら、顔は狙うなよ?』
ここだけは、本当に大真面目に語るギルダーツだが、それを訊いたゼクトは 少しだけ怒っていた。
『もうっ 狙わないよ! 当たり前っ!』
怒っていたゼクトだけど、もうどう足掻いても結局戦うって事、避けられない事を理解した。
『ん〜〜……うがぁっ!!』
だから、ゼクトは気合を入れなおすと、ウジウジするの止めた。
『おおぅ?』
ギルダーツは、突然気合を入れたゼクトを見て、ちょっと驚いた様だ。それを見た、ゼクトはちょっとした仕返しになった。そう思うとしてやったりな気持ちだが、とりあえず ギルダーツは置いといて、更に気合を入れた。
『よし…覚悟決めたよ。……もうっ』
ぐっと…力を入れると、はぁ……っと、さっきとは対照的に、ため息しながら 笑顔で待っているミラの元へと向かっていった。
「ははっ…アイツ、コロコロ表情変わっておもしれえな♪ それに マジで連れてきて良かったな」
ギルダーツは若干猫背になってるゼクトを見ながら苦笑いする。そんな時。
「よぉ、オヤジ」
背後から声が聞こえた。いつの間にか、誰かが傍にまで、来ていた様だ。
「おう。ラクサスか? オレの後ろ取るなんざおめえも随分腕上げたか?」
ラクサスを見て、ギルダーツは 笑いながらそう言っていた。随分と気分が良い様だ。
「アホな事言ってんじゃねえよ。それよか、アイツの事だよ。アイツ」
ラクサスは、そう言うと、ゼクトを指差していた。その後ろ姿は、まだ猫背になってる。
「アイツ…かなり出きるな? いったい何者だ?」
ラクサスは、ナツとの戦いを影で見ていたのだ。
最初は別に気にならなかった。ナツが誰彼 突っかかるのは日常茶飯事だと言う事をラクサス自身も知っているし、相手をした事もあった。
だけど、ラクサスが実際に見ようと思った訳は、マスターのマカロフの言葉と、ギルダーツが連れてきたと言う事実があったからだ。
その戦いでの動き。それは確かに目を見張った。確かに、その動きを見切る事は十分に出来た。それに、自信過剰と言う訳ではなく、自分自身の力量、魔法を考えたら、あれ以上の速度で動こうと思えば問題なく出来るだろう。
だが、それは勿論魔法の力。己が使う魔法、雷を付加した上での事だ。
ゼクト自身は、魔法を使ったわけでもなく、純粋な身体能力と感じた。身体能力が高い以上、そこに魔法の力が加われば、その力量は何処まで上がるか判らない。考えがつかないのだ。
「ははっ、ナツ、ミラにエルザ。今度はお前か、ラクサス。アイツ、こんな短期間で人気モンになったみたいだな」
「また、あほみ
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