『再:舞とカズ』
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い。
笑いながら、泣いた。
桜も、嗚咽と共に...。
絶望からの安堵感。
ホンマ辛い。
舞を守りたい。
命を懸けてでも。
舞を危機に晒す全てから守りたい。
舞が出てきた。
2人はオバチャンみたいに勢いつけて『よっこらしょ』言いながら頑張って立ち上がった。
で、舞に蹴り入れた。
カズはトイレに行った。
舞は2人の雰囲気で察した。
抱きついてきた。
『ごめんっ!!ほんっまごめんっ!ごめんっ!!ありがとぉっ!!』
『舞のバカっ!』
『勘ぐられるから涙拭きぃ』
『嫌な事は何もされんかった?』
『ホッペにチュウされた♪』
撮りたてのプリクラを見せてきた。
普通のカップル。
見た目じゃホンマ普通の...。
もぉ嫌や、あんな生きた心地せんよぉな感覚。
しかもカズは敢えて挑発してきたようにしか思えんかった。
やっぱりナンカある。
アカン...
何で舞は平気そうに笑ってんねやろ?
無性にイラッとする。
え、何に?
舞に?
カズに?
自分に?
解らへん。
無性に苛々して...
無性に叫びたくて...
無性に泣きたくて...
死にたい...
殺して...
いやいや、なんでそぉなんの?
ちゃうやろっ!
心ん中グッチャグチャで自問自答しても更に絡まって暗闇にハマる。
零の気持ちを察したのか、桜が背中をさすってくれた。
頭ポンポンってしてニッコリしてくれた。
やっぱり桜は年上なんやなって実感した。
『たぶん同じ気持ちやと思うよ?』
涙声で言う桜。
必死に涙堪えてる。
『桜、カズ帰らしたあと、組長とこ行こ。カズのこと何か解ってるかも知れんし』
『わかった』
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