『再:舞とカズ』
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『舞チャン俺の顔キライ?』
舞を覗き込むように屈んで聞く。
『いやっ!!えっとっ!!男の人苦手でっ!!スミマセン近いです!!』
舞が限界で零の後ろに逃げ込んできた。
背中に顔を埋めてる。
うっ!!
カズが近付いてきた。
『...あの時、何かあるって解ってましたよね?こぉゆうことなんで距離感は徐々にお願いします!!』
何とか言い切った!!
零も覗き込まれるように見られながら...
正直ごっつ怖かったけど、腰も引けてたやろうけど...
それでも丁寧に言い切った。
一瞬、鋭く睨みつけられた。
髪をかきあげ、背筋を伸ばし、貼り付けた様な笑顔に切り替えて、言った。
『なるほど、徐々に、OK♪ゆっくりね、待つよ♪』
舞は後ろで震えてた。
もしかして何か感じ取った?
零が怖がってるのは伝わったやろうなぁー...
それとも単純に、急に至近距離なってビックリしてただけかな?
舞の手を握りしめたまま人混みの方へ向かう。
いっそ、今此処で、肩がぶつかったとか、そんなありきたりなことで喧嘩してくれたらいいのに。
そしたら無理ですってハッキリ断れるのに...
そんなこと考えてたらドンッ!いってぇ...あれ、自分が誰かにぶつかってしもた。
しかもチンピラ。
カズが、そのチンピラの胸ぐらを掴みに行った。
あちゃー...
コレ違う方。
コレ逆効果...。
あーどぉしよぉ。
『女にぶつかっといて謝りもせんって男としてどぉなんすか?ドコのモンっすか?』
チンピラは慌てて謝りに来た。
『いえいえ!!此方も考え事を...っ!!!』
お互い顔見合わせてビックリ。
知らんフリした方が良い。
2人の意志は通じ合った。
プラス、零の心の訴えが通じて欲しいところやけど...
その場は円満に済んだ。
『ありがとう...』
一応、カズに言う。
『あー、俺あぁゆう輩キライなだけやし。カマかけただけやのに礼儀知らずがヤクザとか笑える。どぉせ教育なってない終わりかけの組やろ』
『カズはドコのモンなん?』
『はぁ?俺めっちゃカタギやし』
『そぉなんや...?』
カズは、舞に、手を繋いで歩きたいってお願いしてた。
舞は不安そうやったけど、心なしかホッペが赤い。
今迄って緊張してただけ?
恐怖心とかでは無く?
いや、仮に恐怖心が在ったとしても零の感じてる恐怖心とは種類が違うんやろな。
舞は、零に、覚悟を決めた表情で頷いた。
舞が、舞の意志で行くなら見守る。
人混みの中、何も出来まい。
交番も在る。
中に人もチャント居た。
桜に聞いた。
『舞の気持ちが解るまで舞には言わん。そぉ
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