暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第1章:平穏にさよなら
第24話「それから」
[10/10]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
..ふあ....さすがに眠いかな....。」

「そうね。私もそろそろ寝ようかしら?」

  緋雪があくびをしたので、会話を切り上げてそれぞれ寝室に向かう。
  ...あ、ちゃんと歯磨きとやらとかもしたわよ?

「布団はここから.....んしょっと...。」

  自分の部屋となった和室の押し入れから布団を出して敷く。

「...布団で寝るのなんて、何十年ぶりかしら...。」

  布団に入りながら私はそう言う。....人里で暮らさなくなって以来、一度も寝てないわね。

「......薔薇姫.....。」

  いつも、寝る時も一緒にいた薔薇姫。でも、今はもういない。

「...薔薇姫。私、新しい家族ができたのよ?...でも、寂しいわ。なんでかしらね....。」

  ポツ、ポツ、と涙が落ちる。やっぱり、親友がいなくなったのは、すぐに割り切れる訳じゃない。...今まで、ずっとそうだった。

「....ふふ...江戸の時まで、ずっと親友だなんて認めなかったのに、今はすっかり認めてるわね...。」

  苦笑い気味にそう言って、今度はさらに涙が溢れてくる。

「....やっぱり、寂しいよぉ.....!」

  きっと、司の精神保護の術がなければ、今すぐにでも私は自殺して幽世に還っていただろう。そこまで、私は寂しかった。
  多分、優輝や緋雪がいても、しばらくは寂しいままだろう....。











   ―――〈...管制人格の覚醒を確認。これより、最適化を開始します。〉

   ―――〈最適化、10%、20%.......100%。〉

   ―――〈最適化完了。管制人格を表面化します。〉

   ―――〈これより“生命融合型ユニゾンデバイス”起動します。〉









「.....ん....。」

  ふかふかな感触に埋もれながら、私は目を覚ます。

「...そっか、私、優輝の家に....。」

  いつもの野宿などと違って寝心地が良かったためか、すっきりとした目覚めだった。

「ん....起きないと....。」

  そう言って私は体を起こして...。

「おはようかやちゃん!」

「......えっ?」

  いきなり挨拶され、その声に思わず振り向く。

「....薔薇...姫.....?」







   ―――...なぜなら、その声の主は、死んだはずの薔薇姫だったから。








[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ