第1章:平穏にさよなら
第24話「それから」
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いんだよなぁ...。
「え、もしかして、いきなり食料の危機なの?」
「いや、一つだけツテが....。」
ケータイを取り、ある電話番号に電話する。
【もしもし、優輝君かい?】
「士郎さん、すいません。実は魔法関連の事件が解決して家に帰ってきたんですけど、家の食材がちょうど明日の朝食までしかもたなくて...。」
電話に出たのは士郎さん。まぁ、頼ってくれって言ってたしな。仮とはいえ保護者代わりの人でもあるから、今回だけは頼らせてもらおう。
【ふむふむ...つまり、明日のお弁当をどうにかしてほしいのだね?】
「はい。そう言う事です。あ、それと同居人...家族が一人増えましたので、彼女の様子を見に来てくれると助かります。」
【...少し気になる点があったが...分かった。店で手が空いたら様子を見に行くよ。その増えた家族はずっと家にいるのかい?優輝君は学校に行くみたいだけど...。】
「はい。その通りです。」
最終手段として明日も休むという手があるけど、休んだ場合外を出歩くのは怪しすぎる。
【じゃあ、朝の登校する前に優輝君の家にお弁当を届けに行くよ。】
「ありがとうございます。学校帰りに食材を買って帰るので、明日の昼だけで十分です。」
【わかった。...もっと頼ってもいいんだよ?】
「...考えておきます。」
そう言って電話を切る。...いや、悪い人でも話でもないけどさ、ただでさえ店を営んでいるのに必要以上に負担を掛けられないし...。
「....さて、一応問題は解決したから夕食を作るよ。」
「私も手伝うよお兄ちゃん。」
緋雪と協力してテキパキとうどんを作っていく。
特に何かある訳でもなくあっさりと完成し、三人で頂く。
「っ...!おいしい....。」
「そりゃよかった。」
「今までちゃんとした日本の料理を食べてなかったもんね。」
ただの家庭でも作れるうどんなのだが、かやのひめにはそれでも好評だったみたいだ。
「久しぶりよ。うどんを食べたのは。」
「そっか。」
僕らにしても数日振りの自宅での食事なので、三人揃ってすぐに平らげた。
「ごちそうさま。...お風呂に関しては緋雪に聞いて。着替えは....。」
「あ、着替えはいいわ。霊力で編めば服なんて作れるもの。」
いざという時は緋雪の服(大き目)を使おうと思ってたけど、省けたならいいや。
「じゃ、僕がお風呂使ったら好きなタイミングで入ってくれ。...僕は風呂に入ったら寝るよ。さすがに、疲れた....。」
魔力自体は僕より上で、連携も上手い連中と戦ったんだ。疲れて疲れて...正直、風呂に入らずすぐに布団
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