第1章:平穏にさよなら
第24話「それから」
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いし。」
「そうだね。」
「...これからよろしく頼むわね...。」
照れ臭そうに言うかやのひめ。そんなかやのひめに苦笑いしつつ、僕らも帰路に就いた。
「ここが優輝たちの家....。」
「そうだよ。まぁ、とりあえず入って。」
かやのひめを家に招き入れる。
「そういえば、洋風の家の構造って分かる?」
「...分かる訳ないでしょ...。まぁ、慣れていくつもりよ。」
「そっか。とりあえず追々教えて行くよ。」
まずリビングに案内する。一度、ここで休憩するか。戦闘の疲れもあるし。
「...見ない内に、随分と文明も進んだのね...。」
「アースラの設備を見た後じゃ、あまり驚かないと思うけど...。」
「...あれは異世界の文明として見てたからよ。日本だと色々思う所が違うの。」
そういうものか...。とりあえず、一通り説明する。一応、横文字の家具や設備はできるだけ日本語に直して説明しておく。
「......横文字にも慣れなきゃね。」
「少しずつでいいよ。...で、かやのひめの寝室になる部屋なんだけど...。」
客間であり和室でもある部屋に案内する。和室とだけあって、和の家具しか置いていない。
「あまり散らかってないから、そのまま使えるよ。そこの押入れに布団も入ってるから。」
「な、なにからなにまで....その、ありがとう...。」
花一つの出現と共に照れ臭そうにお礼を言うかやのひめ。
「...これからは家族なんだから、当然だろ?」
「足りない物があったら、なんでも言ってね!」
僕と緋雪で優しくそう言う。すると、かやのひめの目尻に光るものが...。
「っ...!...そ、そう、た、頼りにさせてもらうわ...!」
咄嗟に手で拭い、そう言い切るかやのひめ。
「...さて、そろそろ夕食の時間だな。」
「かやのひめさんも家に来たことだし、豪勢にしなきゃね!」
無茶言うなよ緋雪...。第一、ご飯炊いてないし...。
「....うわぁ...あまり食料もないな...。」
幸い、生鮮食品とかそこらへんの食材はなかったから無駄にはならなかったみたいだ。
「作れるのは...うどんくらいか。」
「明日、買いに行かなきゃね...。」
「緋雪、言っちゃあれだけど、明日は平日...つまり学校なんだよな...。」
「あ....。」
今日の夕飯と明日の朝食は何とかなるだろう。だけど、このままじゃお弁当がご飯にふりかけをかけるだけのショボイお弁当になってしまう。
僕はいつもお弁当は手作りオンリーなのでレンジですぐできる食品とかは買ってな
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