第1章:平穏にさよなら
第24話「それから」
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=優輝side=
「....お疲れ様。」
「あれ?神咲さん?」
魔力が回復したので、かやのひめを連れてアースラの転送ポートに転移すると、神咲さんが出迎えてくれた。ちなみに久遠も一緒にいた。
「結局私、なにもできなかったからせめてお出迎えをね?」
「なるほど。」
そう言いつつ、とりあえず管制室に向かう僕らについてくる。
「...貴女、退魔士なんだから、何か術が使えるんじゃないの?」
「えっ...?...あっ!治療の術が使えたんでした!」
「忘れてたんですか!?」
この人、今更だけど結構ドジだ!?
「....まぁ、神咲さんは久遠と一緒にいるだけで精神的な癒しになってたらしいけど...。」
「...えっ?」
やっぱり自覚なしだったか...。ちなみに癒し云々は食堂で他の局員が話していたのをチラッと聞いただけだ。...まぁ、いるだけで癒しになる人って結構いるしな。
「....これで、終わったんだよね?」
「そのはずですよ。」
「....あの子の仇も....。」
「...そうですね。」
神咲さんも、薔薇姫さんの事を引きずっていたらしい。...と言っても、あの場にいた全員が引きずっているんだけどね。
「そう言えば、緋雪は見ませんでしたか?」
「緋雪ちゃん?...そう言えば、先に行って優輝君を待ってる的な事を言ってたけど...。」
「そうなんですか。なら、早く行きませんとね。」
そう言って少し歩くのを速くする。体力が減ってるから無理はできないけど。
「あ、やっと来た。お兄ちゃ〜ん!」
管制室の前に緋雪が立っていた。隣には司さんもいる。
「戦闘、お疲れ様。優輝君。」
「司さんこそ。緋雪も、お疲れ様。」
「えへへ...♪さすがに疲れたよー。」
労りの言葉と共に緋雪の頭を撫でると、なんかすっごい嬉しそうな声を上げた。
...僕ってそんな撫でるの上手いっけ?まぁ、どうでもいいか。
「むぅ.....。(いいなぁ...。)」
「.....あの、かやのひめさん?」
かやのひめが何か不満そうにしてるのに、司さんが聞く。
「っ、な、なんでもないわ。」
「(もしかして...?)」
おもむろにかやのひめの頭も撫でてみる。
「......♪...って、何するのよ!?」
「いや、緋雪みたいに撫でてほしいのかなって...。」
「ち、違うわよ!」
その割にはすっごい量の花が出現したんだけど...。ここ、お花畑?ってレベルで。
「.....君達は戦闘の後だというのに随分と元気だな.
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