101章 正月の信也と心菜と由紀の楽しいひととき
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大村先生の大ファンとはね。このことも、おれは、すごっく、うれしいですよ。あっはは。
えーと、それじゃあ、おれのおやじ(父親)が、
大村先生のテレビの放送を、録画して、それを送ってくるから、
そのダビングしたDVDを、心菜ちゃんにプレゼントしてあげますよ」という約束をする。
「え、本当ですか。うれしいです。ありがとうございます。しんちゃん。
あの・・・、こういうときに、遠慮のない、わたしって、破廉恥なんですけど、
いつごろになるでしょうか?そのDVDを、プレゼントしていただけるのは?」
そのとき、普段と違って、神妙な、しかし、かわいい顔をして、心菜がそう言うので、
「そうだね。今年はもう無理だろうから、お正月!お正月に、どこかでお会いしましょう!
そのときに、大村先生のDVDも、プレゼントさせていただきますよ!あっはは」
と、信也は、笑いながら、そんな約束をしてだった。
信也と心菜と由紀は、正月だからと、ビールやワインを、飲み物に選んだ。楽しく会話も弾んだ。
「前から、お聞きしたいと思っていたのですけど・・・、
心菜ちゃんって、笑うと、頬に、エクボがでるんですかね?おれ、女の子のエクボって、
始めてなんです。エクボって、心菜ちゃんが、ほら、そうやって笑うときに、
頬にできる、その小さなくぼみのことですよね。
おれって、エクボ見るの初めてなんですよ。なんか、
エクボって、よくわからなかったから、感動しちゃうなぁ。あっははは」
スウィートチリソースがトッピングの、カマンベールチーズフライをつまみながら、
信也は、ビールを片手に、そう言って、上機嫌になって、笑った。
「やだあ。しんちゃんってば。この右のほっぺたのでしょう?
実は、これこそが、エクボなんですよぉ。
わたし、エクボがでるのって、知られるのが、恥ずかしいんです!」
「でも、心菜ちゃんの、エクボ、かわいいんだもの。わたし、うらやましいわ!
わたしも、ひとつ、欲しくなちゃう!」
由紀がそう言って、隣にいる心菜の肩にかかりそうな黒髪を、指先で、優しくなでる。
三人は、楽しく笑った。正月の楽しいひと時が、楽しい会話で過ぎていった。
≪つづく≫ --- 101章 おわり ---
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