暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第42話 焼き鳥戦決着!
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むライザーがいた。でも氷輪丸が突き刺さっていることで少しずつだけど体の凍り付いている範囲が広がってるわね。刀も抜けそうにないし。氷と体の境界面から炎を吹き出して何とか氷が広がる速度を抑えてるみたいだけど……全身が凍りつくのも時間の問題ね。

「あいつ、まだ……」

「でももう時間の問題ね。このまま放っといてもいいけど……イッセー、あんた何か言いたいことがあったんじゃなかったの?」

「っ!」

 確か旧校舎前で別れるときにそんな事言ってたわよね?

「ああ、そうだった。ぶん殴るついでにちょっと言ってくる」

 そう言うとイッセーはもがき苦しむライザーに歩み寄っていった。

「ぐっ! ま、待て! この婚約は悪魔の未来にとって大切な物なんだ! 貴様のような何も知らないガキがどうこうしていいようなものじゃないんだ! それが分かっているのか!」

「知るかよそんなこと。俺は難しいことは分からないからな。……でも俺にも分かることがある。お前には部長と結ばれる権利なんてない。ここ最近部長は元気がなかった。ゲームが決まってからもよく浮かない顔をしていた。そしてさっき! 部長は泣いていた!」 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost』

 ここに来て赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)がイッセーの気の高ぶりに反応してイッセーの力を一気に引き上げた。これはもう決まったわね。

 そしてそんなイッセーはすべての力を拳に乗せるかのように右手に莫大な魔力を纏わせ振りかぶった。

「女の子を、これから結婚する相手を悲しませて泣かせるような男に! 結婚する権利なんてあるわけ無いだろうがぁあ!!」

 そしてイッセーの渾身のストレートがライザーに炸裂、派手に吹き飛んで屋上の給水塔に激突した。背中から激突したため背から突き出ていた氷輪丸の刃が給水塔に突き刺さりライザーを貼り付けにする。そして今の一撃で心まで折れかけたのか炎の勢いが弱くなり全身が一気に凍りついた。

「こんな事で……この俺が、がぁぁぁぁぁあああ!!」

 でもライザーも往生際が悪く再度炎を吹き出して何とか氷の侵食を首で抑えたわ。今のライザーは首から下が全部凍っている状態。

「あいつまだ! ならもう一度……っ!?」

 そこでイッセーもドーピングの力を使い切ったのか鎧が解除された。30分よりだいぶ短かったけど……それだけ力を使ったってことでしょうね。特に最後の一撃に。

 鎧を解除されたイッセーはそれでもライザーの元へ向かおうとしてる。でも私はそんな彼の肩を掴んで止めた。

「イッセー、後は私が」

「火織……」

 なにか言い
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