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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第42話 焼き鳥戦決着!
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が二又に分かれた。これこそ2人が全力で仙術を使う時の姿、猫又モード2。加えてこのオーラに当てられたライザーはというと
「なんだこれは!?」
彼の手は若干震えていた。まあ当然よね。いや、フェニックスならなおさらかしら。
「まあ震えるのも無理ないにゃ」
「どういう意味だ!?」
「私と黒歌姉様の扱う仙術は生命の流れを操作する術です。相手の気を乱したり断つことで生命の核自身にダメージを与えることもできます」
「その不死の力は生命の核から特殊な気が供給されて体がすぐさま修復されてるにゃ。でもいくら体が不死でも生命の核は私達と大差ないにゃ。私達がお前の気を断てばその体は修復されないし生命の核が破壊されればいくらフェニックスでも即お陀仏にゃ」
「つまりあなたの感じているのは生まれて初めての本物の死の恐怖です。気を付けてください、私達の攻撃はかすっただけでも大ダメージですしまともに入れば本当に死にますよ?」
その言葉を聞いてライザーは若干顔を青ざめると一歩足をひいた。
「バ、バカな。そんなこと貴様らのような下級悪魔に出来るはず……」
「なら試してみるにゃ?」
「……」
ついにライザー黙りこんじゃった。まあこれだけのことがいっぺんにあれば無理ないかな? じゃあそろそろ始めようかしら?
「ん、我も」
「ってあれ、龍巳? あんたは今回部長たちの護衛でしょ?」
黒姉たちとライザーに襲いかかろうとする前に龍巳が私達に並んできた。ん〜、今回龍巳にはあまり戦ってほしくないんだけどな。なにせ魔王様たちが見てるらしいし。さすがに龍巳が力使ったら隠し通せない気がする。
「大丈夫、我、ここで皆守りながら援護する」
「(いや、そうじゃなくてこの試合魔王様たちも見てるから……)」
「(大丈夫。我の力は使わない)」
ん? 龍巳の力は使わない? ここで守りながら援護するって言うから体術で戦うってことじゃないだろうし……じゃあどうやって戦う気だろ?
そんな私の疑問をよそに、龍巳はスカートの右側を少しめくると右足に巻いてあるものに手を這わせ……って!?
「龍巳! ちょっと待っ……!」
という私の制止の声は間に合わず
「展開」
と龍巳はつぶやき、その瞬間龍巳は一瞬にして膨大な光に包まれた。そしてその光が収まるとそこには……
「シュヴァルツェア・レーゲン、パンツァ・カノーニア装備」
そこにはIS、シュヴァルツェア・レーゲンに物理シールド2枚と右肩に付いているレールキャノンをもう一丁左肩にも装備する砲撃パッケージ、パンツァ・カノーニアを装備させた状態で身に纏った龍巳がいた。なんてことしてくれたのよこのおバカ。
一方その姿を見た部員たち
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