復活
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オンへと目を移す。
「あいつらはあんたに賭けたってことさね。期待に応えなよ、レオン」
「どはっ!!」
グラシアンのブレスを受けて後方へとよろけるレオン。彼はたまらず膝をつき、1度動きを止める。
『蛇姫の鱗レオン!!さすがに辛くなってきたか、完全に膝をついてしまった!!』
グラシアンと交戦中のレオン。対戦者のグラシアンも疲労はしてきてはいるが、それ以上にレオンの消耗が大きい。一時防戦一方になった際のダメージが今になって出てきたのである。
「よく持ってはいる。だがやっぱり俺に勝つには足りないようだな」
呼吸を整えながらレオンを見下ろすグラシアン。彼は自分のもっとも効果的な魔法である変幻自在の物真似をここ数分は使っていない。滅竜魔法でレオンに力勝負を挑んでいるのである。
「アイスメイク・・・・・」
膝をついたまま両手を合わせるレオン。それに気づいたグラシアンは大きく頬を膨らませる。
「吹雪!!」
「咆哮!!」
2人の魔法が衝突し、煙が立ち込める。現在の2人の力は互角。それを踏まえるとダメージがより小さいグラシアンの方が優勢と考えられる。
「これヤバイな・・・どうする・・・」
レオンは立ち上がると膝についた砂を払いながら思考を巡らせる。今のままでは先に限界が来るのは自分であることは目に見えている。何か打開策を練らないとただ敗北へと道を辿っているとわかったのだ。
(方法は2つ。このまま造形魔法で相手のミスを祈るか、無理矢理滅神魔法をぶちこんで勝利するか・・・)
難しいことを考えている暇はない。今はこの2つのどちらかを選んで戦い抜くしかないのである。
(ラウル・・・シェリア・・・リオンくん・・・みんな・・・)
頭の中に自分を支えてくれたメンバーたちが浮かんでくる。その表情を見て彼は笑みを浮かべる。
「そうだな・・・こっちを選ぶしかないよな!!」
レオンは自分に言い聞かせるようにそう言うと、大きく頬を膨らませていく。シリルやグラシアンの滅竜魔導士たちがもっとも得意とするあの魔法と同じように。
「ブレス!?」
「打てるの!?レオン」
シリルとソフィアはレオンが何をしようとしているのかすぐにわかった。レオンは口一杯に魔力を溜めながら目の前の敵に照準を合わせる。
(いける!!撃てる撃てる!!何も出てこない!!あとはこのまま放ってしまえばいいだけだ!!)
いいイメージを持とうと・・・あの時の悲劇を頭から忘れさせようとする。
彼の周りの気温
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