復活
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ラシアンを押し潰した。グラシアンは地面にめり込んでしまったが、まだまだ余力があるらしくすぐに立ち上がることができる。
「そうだったそうだった。パワーは他人よりもあるんだった」
「俺は力しかないからな」
グラシアンとレオン、2人の戦いはこの後も熱を帯びていく。
『いやぁヤジマさん!!どの場所でも熱い戦いが繰り広げられていますね!!』
『うむ。やはりどのギルドも優勝は譲れないだろうからねぇ』
現在戦闘しているのはグラシアンとレオンだけではない。グレイとタクト、シェリアとジュビア、ラクサスとオルガ、そしてエルザとミネルバといったメンバーたちが戦いを繰り広げていた。
『それにしても・・・さっきから何人か魔水晶ビジョンに映らないメンバーがいるねぇ』
『スティング選手にジュラ選手、それにリオン選手も全く映っていませんカボ』
現在生き残っているのは16人。そのうちの10人は激しく戦闘をしている。シリルとソフィアはグラシアンに自由を封じ込められているため戦闘に加わっていないしガジルも鉄影竜がよほど疲労したのかローグとフロッシュの前で座り込んだままである。
しかし、先程名前が挙げられた3人はどのビジョンにもなかなか映らない。1位の剣咬の虎の点差を考えるとリオンとジュラは特に動かないといけない気もするのだが。
『そうですね。果たして彼らはどこに・・・』
チャパティが見落とさないようにビジョンの映像を見ていると、2人の全く動かない男たちが目に入った。
『あぁっと!!リオン選手とジュラ選手!!魔水晶ビジョンに釘つけで一切動こうとしていないぞ!?』
ジュラは立ったままレオンが映るビジョンを見上げ、リオンに至っては足を組んでレオンの戦闘に見入っている。普通ならありえないような光景に実況席も驚くしかない。
「ジュラ様とリオン様・・・何やってるの?」
「マジメにやれよ!!」
「キレ・・・いや、これはキレていいのか?」
シェリーとトビー、そしてユウカがそう言う。彼らが勝つためには最低あと9ポイント入れなければ現在1位の剣咬の虎を追い越すことができない。そんなことは重々承知のはずのギルドの二強が動きを見せないのだ。驚かない方がおかしい。
「リオンさん・・・ジュラさん・・・」
レオンが心配でしょうがないラウルもさすがにこの2人の行動には驚いていた。そんな中彼らがなぜこんなことをしているのかすぐに察した者もいた。
「なるほど。そういうことかい」
蛇姫の鱗のマスターオーバ・ババサーマ。彼女は彼らの行動の意図を理解し、違うビジョンに映るレ
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