復活
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あれば相手を一瞬で倒すことも容易いことなのである。
むしろドムス・フラウ全体を氷で覆い尽くしてしまうほどの大魔力を使う魔法。なのに今まで誰1人としてこの魔法で凍った人間がいない。冷静になって考えてみるとおかしいことに気づく。
「お前の最高の魔法封印の氷地獄は相手の攻撃に対応させることしかできない。お前は戦う前から終わってんだよ、レオン」
図星を突かれたレオンは何も言い返すことができない。もし封印の氷地獄が人間にもぶつけることが可能であればここから逆転を狙うことも容易だろうが、それができないから彼は苦しみながら戦闘を続けているのである。
「パワーしかない魔導士に、俺が倒せるかな?」
グラシアンはリオンから元の自分の姿に戻る。つまりレオンと同じ魔法をぶつけるのはやめにして、一気に勝負をつけに来たと考えられる。
「幻竜の・・・鉄拳!!」
「アイスメイク・・・・・山!!」
拳に紫の魔力を溜めて殴りかかるグラシアン。レオンはそれに対して後方へと跳び距離を置きながら、広範囲に盾を作る目的で巨大な山を作り出す。
「おっと!!」
グラシアンは山の頂上部は避けることができた。しかし、中腹のところで足を取られバランスを崩す。それでも彼は止まることなくレオンに向かっていく。
「アイスメイク・・・・・スノードラゴン!!」
レオンはグラシアンの前に立ちはだかるように竜を出現させる。グラシアンが足を取られ速度が落ちたことにより造形するのに間に合ったドラゴン。バランスはリオンほどよくはないが、それでも彼の持ち前のパワーでそれなりのものへはなっているはずである。
「どりゃ!!」
グラシアンはいきなり現れたドラゴンを回避することはできなかった。しかし、意地のパンチでドラゴンを粉砕してレオンへと突進を続ける。
そんな彼はドラゴンを抜けたと同時に目の前で1人の少年と目があった。それはもちろん、言わずと知れたレオンである。
「はぁっ!!」
「ぐっ!!」
魔力も何も使っていない純粋なパンチ。レオンのそれがグラシアンの頬を捉え、地面へと叩きつけられる。
「無警戒だった。反省反省」
グラシアンはすぐに体を起こすとレオンを見据える。そんなグラシアンを横目で見つつレオンは次の動きを起こしていた。
「アイスメイク・・・・・大槌!!」
大きな槌がグラシアンへと向かっていく。グラシアンはそれを見るが冷静に右手に魔力を纏わせる。
「はぁっ!!」
鋭い鉄拳が氷の槌に衝突する。グラシアンの考えではこの氷は砕くことができるはずだった。しかし、その予想は大きく外れてしまう。
「どわっ!!」
レオンが振りかざした氷の槌はグ
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