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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter22
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まま逃げてほしいと祈る。

「月宮くん、無事だといいけど…」

めぐねえも不安の声を漏らす。

「やあやあ、聞こえているかい?ユウヤ・ツキミヤ、今のはこの基地を完全放棄するということでね、今自爆装置を押したんだ、後数三十分もすれば基地は崩壊する、さあ、急がないと死んじゃうぞ〜」

「そん…な…」

急いで出ていかないといけない理由までつけられて完全にゆうくんが追い詰められていく。

そして崩壊が徐々に近づく基地の通路を怪物は徘徊していき角を曲がったとき、ゆうくんが見つかってしまった。

「ゆうくん!」

見つかってほしくなかった…けど此処で疑問が現れた。

女の子が居なくなっているということだ…まさか…

「漸く見つけたよ…もう一人はどうしたのかな?」

「あいつなら逃がした…これ以上巻き込めないからな」

よかった…とほっとしていた…まさかゆうくんが殺したと思っていたからだ…感染の方はどうやったかはわからないけどそっちも何とかしたのだろう。

「怪我を負い、しかも、仲間もいないこの状況…今の君に何が出来るかな?」

けど状況は悪化したといってもいいゆうくんは完全に劣勢だ。

「何が…出来るかか……勿論、ベヒモスを倒す…今ならあれを使うのにもってこいだろ」
あれ?とは一体なんだろう、こんな状況でも勝機があるというのか。

なにやらゆうくんが一人で口論していると話がまとまったようだ。

「行くぜ…ダークフォース…発動!」

ゆうくんの体が黒い何かを纏い顔をからかなりの苦痛をしているのがわかる。

「なにこれ…この感じ…」

音姫さんがなにやらぶつぶつといっているが気にするときではないために聞き流す。

動き出したのは一瞬だった

目にも止まらない早さであの怪物をなすすべもなく圧倒している。

「す、すごい…これなら倒せるかも」

「うん、そう…だねけど…」

「音姫さん?」
何故か言葉を詰まらせる音姫さん何処か悪いことがあったのかしら?

音姫さんのその嫌な予感は直ぐに的中した。

「ぐっ!ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

止めを刺そうとしていたゆうくんが体制を崩し悲鳴をあげた。

「ゆうくん!?」

怪物はゆうくんに足を振り落とし壁に激突させた。

そのあとゆうくんは一歩も動かない。

「うそ…ゆう…くん…」

「りーさん!」

足を崩してその場で座ってしまう、それを見て胡桃が気にかけてくる。

「そうか、先ほどの魔法は自らの体を無理矢理限界以上に引き出す自己ブースト…そしてそれもあと少しといったところで切れてしまったようだね…いやあ、危なかったよ…こんなところで貴重な僕のサンプルを失うところだったよ」

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