第7話 コミュニケーションの取り方
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
へ行ったのだろうか?
それが、トリガーだった。
「あはははっ! ゼクトって、なんだか、かっわいいね〜〜!!」
ギルドの1人がそう言うと更に沸いた。
「さっきのいったいなんだったんだよ? ナツを ここまでぼこれんのは、ギルドでもあんましいねえかもしれないのによ?」
「全くだな……」
自然と、皆の笑顔が増えていた。広がっていた。
「だーーーっはっはっは!! かわいいじゃねえか! ってか! ミラに惚れたか?? お前さ?」
笑顔、笑い声、それらが膨れ上がって、もう殆ど騒ぎ立てている。
「ちょっ!! 皆、何言ってんだ!? わ、私は…ただ…………(私は、コイツと戦ってみたいって、思っただけで……)」
ミラは、思わず顔が赤くなってしまっていた。今まで異性から、そんな目で見られたこと無いからだ。女の子に見られて恥ずかしい。そんな風に見られた事が、ないから。
いつも乱暴者、と言う気配濃厚なミラを見ていたら、普段が普段なだけだから更に茶化してやろうかと皆が思えてきた。きっとその場で、顔を赤くしているミラを見た全員、そう思っただろう。
そう、皆が考えてた時、ゼクトは口を開いた。
「ええ…?? いや…オレは…そう言うのちょっと……慣れてなくて……ん……きっと慣れるから」
ゼクトは、自分のせいで こんな感じ、よく判らない空気になってしまったから、弁明をしていた。
「いやいや! そこは男だろ? もうちっと空気読めって……。ミラの立場ってヤツをよ……?」
ちらっ、横目でミラを見ると、あからさまに機嫌を悪くしていたミラがそこにはいた。
その理由がよく判らない。だけど 不機嫌になったのはよく判った。
「そーだよ? あ〜あ、ミラ姉ぇ〜かわいそだよー」
ブーイングを上げたのは、リサーナだった。いつの間にかナツの傍に来ていた。いや、ナツを抱えていた。ナツはまだ麻痺状態で目を回していた。
「え??? 何で…? 何がかわいそう? オレ、何か悪い事……?」
ゼクトの発言で、どうやらそっち方面には疎いのは十分理解できたようだ。その場にいた皆、全員。
「ったくも〜………」
最初こそ、イラっとしていたミラだったが、もうすっかり毒気抜かれたようだった。
「って!! それよりっ!!!」
ミラは調子が元に戻った事で、さっさと本題に戻した。
「えっ? な……何が、かな?」
ミラの突然の大声だ。驚かない方がおかしいだろう。特にゼクトであれば尚更。
「次は私と! 戦らないか? ゼクトって事だ!」
どうやら、ミラは次戦に立
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ