第十四話:骸骨の刈り手、禍ツ神
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な反応速度でそれに気付き、驚愕の表情を浮かべた。咄嗟に左手の盾を掲げ、防ごうとする。
しかし、キリトの剣は盾の縁を掠めてヒースクリフの胸に突き立つ?????
寸前。
その剣が、目に見えぬ障壁に衝突した。フロア中に響く激突音を鳴らし、紫の閃光が炸裂する。
そして、キリトとヒースクリフの丁度中間空間に紫????システムカラーのメッセージが表示された。
【Immortal Object】。不死存在。
それが、聖騎士の神話の真実。
ヒースクリフというプレイヤーは、皆の信仰を、期待を集めたその騎士は、真実、この世界により護られていたのだ。
何故ならば。
「《他人のやっているRPGを傍から眺めるほど詰まらないことはない》。…………そうだろう、茅場晶彦」
たった一人。この世界を統べる管理者という役割を持つ男。
ヒースクリフという聖騎士は、このデスゲームを創り上げた最悪の魔人だったのだ。
「貴様……貴様が……。俺たちの忠誠?????希望を……よくも…よくも…」
????不味い。
血盟騎士団の幹部を務める男がゆっくりと立ち上がる姿を見て、レンはそう直感した。
今度こそ、男を止めるべく走り出す。
「よくもーーーーッ!!」
男が絶叫しながら地を蹴った。空中で巨大なハルバードを振り被り----。
だが、茅場の動きの方が速かった。右手ではなく左手を振り、出現したウィンドウを素早く操作したかと思うと、男の体は空中で停止しそして床に落下した。
同時に、レンの動きも止まる。
-----麻痺状態!?
急に動かなくなった足をもつれさせて倒れこんだレンが見たのは、グリーンの枠が点滅するHPバー。
この場で立っていたのは、この状況を作り出した茅場と、その正体を暴いたキリトのみだった。
「……どうするつもりだ。この場で全員殺して隠蔽する気か…?」
「まさか。そんな理不尽な真似はしないさ」
魔人は作った笑みを貼り付けて首を左右に振った。
「こうなってしまっては致し方ない。予定を早めて、私は最上層の《紅玉宮》にて君たちの訪れを待つことにするよ。
九十層以上の強力なモンスター群に対抗し得る力ときて育ててきた血盟騎士団、そして攻略組プレイヤーの諸君を途中で放り出すのは不本意だが、何、君たちの力ならきっとたどり着けるさ。だが……その前に……」
茅場は言葉を切り、そしていつか見たことのある確固たる意志を秘めた双眸でキリトを見据えた。右手の剣を黒曜石の地面に突き立てる。
「キリト君。かつてレン君がそうだったように、君には私の正体を看破した報酬を与えなくてはな」
キリトの視線がレンへ向いた。いや、キリトだけではない。麻
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